りんご (小学校低学年/2回) ..2003/09/23(火) 07:59 No.1285 |
| (^.^)度々失礼いたします。 ロック・シンガー、ブルース・スプリングスティーン誕生(1949〜)
アメリカの良心を歌い続ける、ロック界の“ボス”
1999年3月に“ロックの殿堂”入りを果たした、アメリカ・ロック界の“ボス”ことブルース・スプリングスティーン。つい最近行われたライブでは、開演前に会場周辺で商売していたダフ屋の首根っこを押さえて警察に突き出したという、まさにニックネーム通りの頼れる正義漢です。そんな彼を激怒させたのが、なんとロナルド・レーガン元大統領。84年の『ボーン・イン・ザ・USA』は、全米1位を獲得し、全世界で2000万枚を売り上げた彼の代表作ですが、そのタイトル曲をレーガンが大統領選挙の演説の際に流したことが原因でした。
73年にデビューし、青春の焦燥感や怒りをストレートに表現した75年の「明日なき暴走」でロック・ヒーローとなったスプリングスティーンは、その後その矛先を自分自身や社会に向けるようになります。問題の「ボーン・イン・ザ・USA」は、確かに高揚感のある勇ましいアレンジですが、決してナショナリズムを煽り立てる内容ではなく、ベトナム戦争から帰ってきて、職にあぶれ社会から疎外された男の「なんでこんな国に生まれちまったんだ!」という悲痛な叫びを歌ったもの。それが、“強いアメリカ”を標榜するタカ派のレーガンに、ナショナリズムを煽り立てるような使われ方をしたことが、彼には我慢がならなかったのです。
95年にはヒスパニック系の不法移住労働者の現実を描いた作品『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード』をリリース。つい先ごろも、白人警官4人がアフリカ系移民を呼び止め、その移民が(免許証を見せようと)財布を出そうとしたところ、銃と勘違いした警官側が発砲・射殺してしまった事件を題材にした新曲「American Skin (41 shots)」が、全米で大きな波紋を呼んでいます。アメリカの良心を歌い続ける“ボス”の怒りは、まだまだ止みそうにありません。
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