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森山威男グループファンの掲示板

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[7073]   dalao      2023/04/24(月) 00:35
 man the music sheet
[返信] [引用]
 


Is it possible to get the music sheet of east plants, its so dope i want to see how the rhythm was achieved




[7071]   awkward [URL]      2023/02/09(木) 04:18
 Jazz Momentum 2023
[返信] [引用]
 


1月6日,7日に出演したJazz Momentum 2023 at COTTON CLUBのダイジェスト動画が公開されました。

https://www.youtube.com/watch?v=214LpsEvhgg

 
[7072]   awkward [URL]      2023/03/18(土) 04:58
 Re:Jazz Momentum 2023
[引用]
 


続いて「HACHI」も公開されました。

https://www.youtube.com/watch?v=-ye7oaaGI68






[7070]   管理人      2023/01/05(木) 16:08
 新宿ピットイン NEW YEAR SPECIAL2023 森山威男3DAYS 3日目の1
[返信] [引用]
 


2023/01/04
PIT INN 3DAYS
川嶋哲郎(ss,ts)、田中邦和(ts)、田中信正(p)、水谷浩章(b)
例年なら1月4日は豊橋に帰って仕事をしてからまたPIT INNに戻ってくる日なのだが、今年は水曜日なので夜まで仕事、ライブが見られないと年末まで諦めていた。それが今年は始業が5日となりラッキー!おかげで二日目のレポ書きも済み、いつもの顔ぶれでPIT INNの上のタイ料理も食べられてうれしい♪

18時にスタート、このところの定番の組曲から。
失敗した、森山さんのMCを書き起こそうと思ったら録音ができてなかった。なのでメモからだけで。森「川嶋哲郎の覚悟の曲をお送りします、サポートしてくれるのは田中邦和。テナーサックスです。邦さんとのお付き合いは10年くらいでしょうか」邦「もっと長いです」森「ピアノは田中信正。田中さんとも付き合いは長いですよね、あなたが独身の頃から」いつ結婚したんだ?信「まだ独身です」大笑い。森「ベース水谷浩章。覚悟を決めた曲、曲の題名はあるんですか」川「Song of the Soul」森山さんがスティックを打ち付けて拍手する。
台詞は毎回書いているから今日はいいか、と思ったら邦さんがヴォーカルでサポート、わわ、びっくり。ワルツに変わり、川嶋さんがソプラノを吹き始め、どこを進行しているのか邦さんに吹いて知らせる。邦さん森山バンドの時はいつもホーンセクションで並んでバリトンを吹いているので、テナーの邦さんが見慣れない、邦さんが大きくなったのかサックスが小さくなったのか、あ、後者だ。川嶋さん楽しそうだけど、お水が足元にないのが心配だ、叫ぶから喉が痛くならないか。もらってこようかと思ったがそこまで出しゃばるのもなぁ。ノブ君コート着てなおかつマフラーまでしたまま。森山さん凄い勢いで叩きまくる、思い切り振り上げたスティックが後ろのカーテンを揺らす。川嶋さんテナーソロの邦さんにイエ〜、と声をかける。もうなんて楽しそうな川嶋さんのニコニコ顔、この笑顔を見ているだけでこちらも笑顔になってしまう。ピアノソロ、ソプラノを持つ川嶋さん。森山さんの爆音にのけぞってしまう、もう3日目にしてだんだん調子が上向きになっているのでは?と思うくらい。ノブ君のソロもよくやるわねぇ、この人の持つポテンシャルというのか、抽斗の多さというか、本人曰く「何も考えてない」っていうけど。ソプラノを振り上げてフロント二人がアンサンブルに入る。森山さんが叩きまくりからすっと合わせる。ふっと音量を下げて水谷さんのベースソロ。ノブ君さすがに上着もマフラーも脱ぎ捨てたが胸も足元も定番キティちゃん。ベースソロからラインに戻り、そして二人テナーで吹くConviction。毎回思うがこの組曲の説明は最初にした方が良くないか、alaのときもほぼ何もなかったので掲示板に質問が来たくらい。せめて人生の春夏秋冬とか。川嶋さんのズボボボボボボ、のフレーズに森山さんがズドドドドドドと応じる。川嶋さんソロ、もう好き放題だねぇ、自己実現の極致ができて幸せそうだ、キューと伸ばす、森山さん、こ、このドラミング、そこまで必死の形相で叩かなくてもいいのにぃ、全力投球だ〜!モチーフを吹いて邦さんを振り返り一緒に吹く川嶋さん。テナー2本は音川さんと以来だね。キェー!と叫んでテナーでしゃべってるみたい、邦さんも二人のフリーっぽい掛け合いというかテナーの叫び合いだね。森山さんは二人の掛け合いをじっと見守る。ノブ君のおでこがライトに光る。タッタッタターと吹くとパッと全員がその瞬間に入る所がすごいな。ノブ君ソロ、すごい爆音トリオ。ノブ君のソロに合わせて口がぱくぱく動く川嶋さん。すごいノブ君、やっぱりすごいわ。バシーンと森山さんが入れる、邦さんの手がスティックに合わせて動いている。川嶋さんが入る、この吹きまくりは一体・・・森山さんにこにこしながら少々遊んだ感じを見せたりして余裕。合図して森山川嶋デュオになる。あー、こんなに吹いてどうするの、こんなに叩かせてどうするの、って思ったらひどいわ、この上ドラムソロまでさせるなんて恨んじゃうよ川嶋さん。じっとみんなで森山さんのドラミングを見守る。ドンパンパンパン、バーン・・・・だからここで急にドーン、パーン、ドンドン、パーンってロックになるのは止めてほしいわ、いきなりガクッと力が抜ける。邦さんが同じモチーフでソロをする、思わず手拍子が出る森山さんのロックリズム。ポンタさんが「このひと(森山さんのこと)ロック下手ですよ〜!」ってパール60周年の舞台で叫んでたの思いだした。ノブ君がバッキングを付ける、水谷さんも二人でロックリズムのモチーフ。ここから「秋」かな。だんだんロックのリズムにも慣れてきた・・・。ノブ君のソロピアノ。変幻自在だけど完成しているフリー。このピアノからだと何が始まることやら。邦さんが後ろの壁際に立って前に出るべきかどうか迷っている。人生の冬、というか終章だね。森山さんやっと休める。森山さんの前に譜面があるけど多分見てないんじゃ?ベースとピアノのデュオになる。ベースのソロのバックにノブ君がいい感じでつけていく。森山さんがフロアタムに右斜めに身体をもたせかけてじっとデュオを見ている。水谷さんを見上げてノブ君にソロを振る川嶋さん、本当に満足そうな笑顔。ノブ君の美しいピアノソロ。透明で完成度が高いロマンチックな感じのソロで、川嶋さんと邦さんが同時にノブ君を振り返ってみている。そろそろかな?という感じで川嶋さん見ていたが、まだ弾くのね。森山さんはブラシで、川嶋さんが立ちあがる。ノブ君ソロに拍手が湧く。サックス二人がモチーフを吹き人生の終章に、そして川嶋さんが叫び出す下地が。川嶋さんの目、すでに潤んでないか。今日は今までの中で一番ヤバイかも?「生きたい!理由なんか要らない!」がんばれ〜、言葉に詰まったけど踏みとどまった、「これが自分!」大団円。





[7066]   管理人      2023/01/04(水) 09:38
 新宿ピットイン NEW YEAR SPECIAL 2023 森山威男3DAYS 2日目
[返信] [引用]
 


2023.01.03 中山拓海(ss,as)魚返明未(p)水谷浩章(b)

ほぼ丸一日をライブレポート書きに費やし、アップしていつものタイ料理屋さんに行こうと思ったら5時開店、5時半にはピットインに並ばないといけないのでそれでは間に合わない。近くのワインビストロでOkadatoと軽く腹ごしらえ。今日は昨日ほどではないにしてもピットインの前はとても多くのお客さんが並んでいる。

18時拍手の中メンバーが登場。一曲目から、「うぉ〜、こう来るかぁ〜!」ピアノの清冽なイントロとベースのメロディー、隣のクリコちゃんと顔を見合わせる、井上淑ちゃんの「Birth of Life」。来るぞ来るぞと分かっていてもドラムのドカーンという爆風に飛ばされそうな感覚に陥る。さてアルトで淑ちゃんの重みが出せるかな?お、やるじゃん(なんて偉そうに)。2回目のテーマは1オクターブ上がったか、なんて意地悪い?うひゃぁ、やられるなぁこの渋いベースラインに迫力超弩級のドラミング。この迫力、昨日の演奏が響いてないか心配したけど全くそんなのは杞憂だった。また今日も森山さん叩きすぎじゃないの?ペンを持つ手が止まってしまう迫力に圧倒される、ひゃあ拓海くんのソロも立派なもので、バックのサウンドに全く負けてない、大したものだ。サックスを振って明未くんに振る。森山さんの音圧に明未くん押されてないか、がんばれ。あれ、拓海くん外へ出て行った、なんだろ。森山さん今週あと何回何ステージ、リハーサルも含めたらどれくらい叩くんですか!凄すぎる後期高齢者。明未くん森山さんの攻撃に、半泣きみたいな顔で脚をバタバタさせながら弾きまくって応戦。水谷さん天を仰いで顔をしかめてばりばり弾きまくる、なんだこの演奏、一曲目からやられたぁ〜!だんだんフェードアウトして行く、いやぁ言葉がないわ。ドラムソロ、爆音から静寂のダイナミズムがすばらしい。ドラムソロが終わってし〜んとなったところでピアノのイントロが入るが、凍りかけた湖からキラキラ光が立ち上るような美しさに拍手がはばかられる。そしてメロディーが入り森山さんのドカーンのアフロリズムが強烈すぎて、やはり分かっていてものけぞってしまう。タカンタカンドガドガドガ、すごい・・・拍手!

森「アルトサックス中山拓海です。ピアノ魚返明未。ベース水谷浩章。アタマがぼうっとしていて、何を話したら良いのか分かりません。最初の曲の題名を、何度も叩きながら思い出そうとしたんですがまだタイトルが思い出せません。Gratitude、じゃないですよね」みんなクスクス笑っているけど私もひとのことはいえないので・・・。森「インテルサットじゃないし」どうしてそういう単語が出てくるんですか。中「バース・・・」はっと気がついたように 森「バース・オブ・ライフ」拍手が湧く。森「バース・オブ・ライフ、井上淑彦の曲です。そうですよね」中「はい」森「井上淑彦さんとは中山さんは知り合いでしたか」中「僕はお会いすることができませんでした」森「あら〜」中「僕は大学生の頃に亡くなってしまったので、生で聴くことが残念ながらできませんでした」森「ほお、それは残念でしたね。でも魚返さんがいるから」どう反応したらいいんだ?中「そうですね、とはいえませんね」森「無茶振りしますから。魚返さんはどうだったんですか?何を聞いているか分かりませんね」魚「ええ、あの、ちょっと流行に乗ってお休みを頂いていました」森「ああそうなの。渋い声ですね」魚「あ、そうですかありがとうございます、やっと声が出るようになりました」森「私も低い声で喋りたいと思うんですけど、いつも『(1オクターブくらい上げて)ありがとうございましたぁ〜』って情けない高い声になっちゃう。水谷さんは自分のグループを持ってらっしゃるから、お話しはされるんでしょ?」水「あまり上手じゃないんです」森「聴いた事ないよね」水「まあ実はしゃべることはしゃべるんです」森「どういうことをしゃべろうと思うんですか」水「森山さんみたいにいろいろしゃべれないので曲のこととか」森「あ、いいですねぇ。それが僕はないんです」客席から笑いが沸く。森「曲のことをしゃべろうと思ったってだいたいタイトルを忘れるくらいだからね。わかりました。Birth of Life。これがきたということは」と声を張りあげて客席が期待すると森「2曲目はなんですか」ガクっ。中「僕の曲でHigh Resolutionをお送りします」

良い感じの曲だ。柔らかくて情感のある曲。マイナーだけど途中の進行にちょっとホッとさせる明るさもあるテーマ。舞台の真ん中にたつ拓海くんは白いシャツにゴールドの装飾が首回りから胸にかけてついている、舞台映えするね。明未くんのピアノソロに振る。明未くんは時々森山さんの方を振り返りながら高音域も駆使して。森山さんの後ろに立って拓海くんはサックスを少し吹いているのかしら。水谷さんすごいわ。ラブリーの時のトリオ(冨樫、ノブマサ)もすごかったけど、今日もド迫力。森山さん凄い勢いのハイハット、いやぁやられた。ちょっと膝の前にあるモニターの音が大きくて気になるなぁ。明未くんこの苦しそうな表情と出てくる音、何とも形容しづらい。拓海くんソロ。さすが自分の曲だけあって自在な感じのソロ、それをトリオが見事に支えている、隙がない。森山さんが細かいロールのタム回し、うっとりしているうちに終わってしまった、ベースソロに。水谷さんのソロのバックで手を休めている森山さんがコミカルなうごきで踊るようにしている、おかしいの〜!拓海くんと目が合って笑う。テーマに戻る、ちょっともの悲しいけど優しい、暖かみのある曲、進行が面白いな。エンディングも凝ってるなぁ。拍手。

拍手。次の曲は?と訊く森山さんに拓海くんが「Lost Visions」と返すがこれは聞こえてないな、「ローストビーフ?」ばかうけ。森「ああ分かった。魚返さんの曲です、Lost Visions。これは画像ですか、忘れそうな?」魚「写真撮ったり映像にしたり、記念にしたかったけど忘れてしまっておぼろげな記憶しかないという、そういう記憶の」森「じゃあ魚返さんはそういう経験をされたわけですね」魚「すごく楽しいときに冷静になれなかったりして『写真撮ろうか』って一言言えずに解散してしまうとか多いんですけど」森「今夜起きることなんですね、わかりました、そういうことを聞いたからってどう演奏が変わるかっていうと変わりゃしないと思うんですけど。そんなこと言っちゃってイイのかって思いますけど。名前、タイトルを付けるときはこう演奏してほしいっていう思いがあって書いてるんですか」魚「曲に合ってそうなタイトルをあとで考えて付けるんですけどそのあとは」森「オーケストラの交響曲何番みたいに番号を付けるのはないんですか」魚「そういうタイトルもいいかなって思うんですが威厳がありすぎる気がして」森「ほうほう」魚「逆に自然に受け取ってもらいにくいかなと思いまして」森「思いに応えられるか分かりませんがLost Visions叩かせて頂きます」魚「お願いします」


 
[7067]   管理人      2023/01/04(水) 09:39
 Re:新宿ピットイン NEW YEAR SPECIAL 2023 森山威男3DAYS 2日目
[引用]
 


ピアノのイントロから、キーンと高音を水谷さんが弓で。森山さんは腕を組んでピアノの方を見つめている。腕組みしてじっと聞いている。この曲前にも聞いたことがある、モチーフはそんなに難しい感じはしないけど、優しい音色の優しいテーマ。ベースソロから。森山さん寝ちゃわないでね。水谷さんのソロに明未くんが小さくつける。だんだん音が大きくなっていく。力強い演奏となった。水谷さんがテーマのモチーフを入れてソロを終える。ベースソロの終わりに拍手をしたいけど、あまりの静寂にはばかられ音の出ない拍手をする。拓海くんが振り返ってソロに入る、まだ3人の演奏が続く。そういえばTRIDENTの曲なんだよね。まさかこのままトリオで終わっちゃわないよね、ここでブラシで暴れ出したらすごくダイナミズムのある演奏になるんだろうなぁ。拓海くん情感たっぷり。吹きながら森山さんを振り返るとやっとブラシを持つ。アルトソロが盛り上がってきたところでブラシでアルトの旋律が入ったまま明未くんのソロに、叩きだしたがまた止まってしまった。ピアノのバックで小さくテーマを吹く。森山さんいきなり今までの静謐をぶち壊す暴挙に出る。4人でだんだんクレッシェンド、いつの間にかスティックに持ち替えている森山さん、循環奏法を吹きながらテーマの終わりをサックスで振り返って合図、endingへ、ズーっと弓が響く。拍手。

森「Lost visions。叩いていたらこの前起きたことを思い出してしまったんです。今岐阜に住んでいるんですけど、家に帰って玄関に長さこれくらいなんですけど」と指を少し広げる。森「木の枝みたいなのがものがあって、良く見たらカマキリだったんです。これから夜になるのに寒いだろうなって思って捕まえて部屋の中に入れてやったんです。板の間だと居心地が悪そうだったんで、ゆっくりしてもらおうと思って部屋の中の盆栽のところに置いてやったら、何もお礼は要らないんですけど、縦になって安心してつかまってるんです、じっと見てると『食べる物がないだろうな』って綿棒の先に蜂蜜をつけてやったんだけどいらないって。喉も渇くんじゃないかって水を綿棒に浸してやるんですけどそれもいらないって。4日目になったら木のところに後ろ足でつかまって、両手を合わせて」と手首を折り曲げて両腕を合わせるポーズをしながら「こうやって死んでたんです。それを思い出してしまいました。良く分かったでしょ魚返さん」と魚返さんを見て。どう反応したらいいか困るだろうなぁ。魚「そうなってもいいかなと思いました。生命の、生き死にみたいなものも裏テーマにあるんで」森「あなた本当に真面目に答えてくれるね」爆笑。魚「一週間ぶりに人としゃべってるんで」森「いやうれしいです。お会いできて良かったです。・・・・じゃあもう帰りましょうか」まるで落語。森「・・・なんかやりますか?」

あれ?何が始まるんだろう、ざああっ。ハチ?一瞬森山さんの手が止まり、ちゃんと始まるか心配したけど止まらなくて良かった。拓海くんさすが慣れてきてるね。フリーの、森山さんすごい、拓海くんを煽るあおる。いやすごいフリーだ。明未くんも、全員ありとあらゆるテクニックを手繰り出して演奏しているこのフリー。おおすごい、どんどんヒートアップして行く、「たたきのめしてやる!」的な。「ケーコタン!!」明未くん半分立ち上がりどんどん椅子が後ろにずれていく。ベースもガンガン行く、森山さんすごーい!オーと叫びながら前のめりになって。明未くん苦しそうな顔でバッキングをしながら立ちあがる。ケーコタン!スティックが折れて飛んだ!ひゃぁすごい!! ぱっと持ち替える。すごーっ!って思うとき必ず拓海くんと目が合うよね、笑える。ピアノソロ、強烈なバトル、森山さんの叩きっぷりったら!いやぁ、これ録画したかったわ、うわあ、タカタタカタ、ケーコタン!ドラムソロ、最初はプレスで音量を少し抑えていたけど強烈なパラディドルのスネアの叩きまくり、すっと止まってトトン!とテーマをさそう、タカタカッ タカタカッ、キュイ!強烈な曲だがしかしうまくまとまって終わった。

森「中山拓海です。魚返明未。水谷浩章。・・・ありがとうございます。また声が女々しい声になって。(ちょっと渋い声で)森山威男でございます。ありがとうございました。これで終わっていいんだね?」拓海くんが「はい」森「最近常にぼうっとしていることが多くなって、ぼうっとしていることに慣れてしまいました。ええ、こういったところに出てくると少しは戻るんじゃないかと思うんですが。三日連続っていうのが自信がなくて。また今回も考えてしまったんですよ、やる前に断れば良かったかなって。でもこういう仕事ってやる前に『もう止めます』って言っちゃって良いものかどうか。あとから自分が悲しくなる気がして。やっぱりある日突然終わってしまうというのが一番良い気がして」なんか客席しんみり。「でもしばらく休憩したら戻って参ります」笑い、拍手。


 
[7068]   管理人 [URL]      2023/01/04(水) 15:58
 Re:新宿ピットイン NEW YEAR SPECIAL 2023 森山威男3DAYS 2日目
[引用]
 


19:22、森「本当は私は今日は昨日と同じようにゲストなんですって。今まで親玉、カシラだと思ってやってたらそうじゃなかったんですって。向こうで怒られちゃって。そういうわけで2ステージ目は誰か、中山さんやってくれる?」中「はい」森「OK、どうぞ!」拍手。

チューニング。森山さんのドラムソロから。パカンパカンパカンパカンパカン!まあぁ、めっちゃくちゃ遅いデュワデュワ、で IT don’t mean a thing.まぁこれはこれでいいけど。今まで森山バンドで聴いた中で一番遅いバージョンかも。Softlyのフレーズがソロに入ったよね。カンカン感と忙しく打ち付けるスティックに明未くんが反応する。ピアノソロ、いいフレーズだ。一瞬ドラムが落として拍が裏拍になった様な気がしたが気のせいだな。オーソドックスに、とはいえないソロを終えベースソロへ。師板をバンバン打ち付け、脚で床を打ち付けながら弾き続ける。すばらしいベースソロ。デュワデュワで、あれ?テーマに戻るんじゃなくてアルトソロ?16小節吹いて森山さん、次は8Barsか。アルトとドラム、ピアノに振ってそこからドラムで。一瞬拍が分からなくなる。おちゃらけドラムから揺り戻し4Barsに。パカンパカンパカン!でテーマに戻す。

森「It don't mean a thing、スウィングしなきゃ意味がないでした。・・・TRIDENTって何ですか」笑い。中「はい、TRIDENTというのはこのユニットを結成したときに、なんか共通点があるなっていうのが気がつきまして。僕が海で海、水谷さんに水、魚返さんが魚、ってみんな水に関する感じがついているということに気づきまして。なんかそれにちなんだ名前を付けたいなと思っていうるうちにそのトライデントという名前が出てきまして。ポセイドンっていう水の神様が持っている、三叉に別れた鉾がTRIDENTっていう、三人だし水に関することだしこれは完璧ではないかと。それでTRIDENTというユニット名にしました」森「なるほどね。それでそこにドラムが入る意味っていうのはあるんですか」場内あはは。中「い、意味ですか?」水谷さんがうひ〜とのけぞる。またそういう意地悪いことを言って。中「いや困っちゃうんですけど。でも本当に偶然魚返さんと僕が一昨年、森山さんの地元のホールのalaに呼んでいただいて、水谷さんはもうずっと森山さんのレギュラーで演奏されていて、ということに気づいてしまいまして。TRIDENTで森山さんを入れてやりたいね、とこっそり話していまして。一度最初呼ばせていただいて、と言う感じでした」森「呼んだ価値ありました?」中「もちろんです!」拍手。森「じゃあ、なんかやります?」中「やりましょうか」森「なんですか・・・あ、中山さんの作った曲だ」魚「違います」中「違います」森「(でっかい声で)あ、板橋さんの作った曲だ!」

スティックで魚返さんを指す、明未くんの情感のこもった渡良瀬のイントロ、森山さんがワルツのテンポを出す。テーマソプラノ、一音吹き損なったなと意地悪なことを書く私。身体をかがめて水谷さんの方を見ながらソロを振る拓海くん。すばらしいテクニックだね、力強いし。ガーン!と足元のスピーカーに衝撃が来る。拓海くんのソロと水谷さんのシンクロしてすばらしいうねりになってる。拓海くんの反復するフレーズに明未くんがつける。おお、勢いのある川だ。ソロを明未くんに振る。しかし、足元のモニターの音が大きすぎて耳がやられそう、Apple Watchからはガンガン警告がきて100dbを超えてるというし・・・特にベースの音がすごくて。明未くんの渾身のソロ、完全に立ちあがってる。とてもいいソロなんだけど、ちょっとここに座っているのが苦しいくらいの音圧。逃げるわけにも行かないし、この調節は誰にお願いしたらいいのだろう。サンライズもこれだったら困るなぁ・・・残念ながら集中できない、後で配信でゆっくり聞こう。ドカパンパン、ドカパンパン、バーン!



 
[7069]   管理人 [URL]      2023/01/04(水) 15:59
 Re:新宿ピットイン NEW YEAR SPECIAL 2023 森山威男3DAYS 2日目
[引用]
 


森「ありがとうございます。次の曲はずっと・・・という曲で、作ったのはテナーサックスの井上淑彦さんです」うおおおお。「もうしばらく前にお亡くなりになりました。若くして亡くなりました、40台でしたよね」ぶんぶんと私やクリコちゃんが首を左右に振る。森「違うかな、人の年がこのところ分からなくなって、自分の年も忘れちゃいました。確か今月28くらいにはなるって」50年もサバ読んでどうするんですか。井上淑彦とも長く一緒に演奏しました。どういうわけかピアニストは板橋文夫とか固定してたたんですけど、テナーサックス奏者は次々変わって。最初は確か高橋知己で、小田切・・・下の名前忘れちゃった、知ってる?誰か」後ろから「一巳!小田切一巳さん」と声が飛ぶ。森「その次が国安良夫、それで井上淑彦。だから最初の高橋は難を逃れたんですが、そのあと相次いで亡くなられましたよね。そのあと今は川嶋がやってるんですが、何とか無事に演奏しております。いやぁ、なんか元気出てきたけど曲は元気ないんだよね。あの、ずっと・・・やっていたかったんでしょうね。亡くなる少し前に書いた曲でした。それが可児市の文化創造センターに持って来てくれたんですね。珍しくドラムソロなんか一切ない曲だったんですけど。私感動しました。いい曲書いたなぁと思って。ずっと・・・です、お願いします」

ピアノ優しい。水谷さんの弓がメロディーを奏でる。拓海くん、淑ちゃんに会ったことなかったってことだけど一緒にやったらかわいがってただろうなぁ。森山さん舞台から降りて床に座ってるけど・・・後で聞いたら、淑ちゃんのことを思って泣けてしまったらしいです。アルトでテーマに入る。しかし淑ちゃんの曲についてはうるさい連中が揃ってるからなぁ。アルトソロ。そしてピアノソロ。なんか音が違うって突っ込みたくなるけど、これもしかするとアルトでは出ない音域なのかも。森山さん戻って来た、ロールが入る、いつまで延ばすの、くらいの渾身のロール、いやこの曲でこれしか叩いてませんね。

何もいわずパカン!いいねぇこのノリノリ。森山さんウォーと叫ぶ、楽しそうな森山さん。やっぱりサンライズはいいなぁ。おおお、盛り上がるねぇ左手のショット、スネア。アルトソロ、う〜ん何ともいえないこのバンドのサウンド。すばらしい。水谷さん笑顔なのか苦笑なのか。リズムパターンで攻めてくる森山さん、一瞬顔をしかめて弾きまくる水谷さん。明未くんのソロ、単なる弾きまくりじゃなくてバラエティに富んだ弾き方、もう泣き顔にしか見えないけど。少し森山さんトーンダウンしたと思ったらすうっとフェードアウトしてベースとピアノのデュオに。アタマからスティックを打ち付けてリズムパターンを出す。やれやれ〜、とエアドラムでウケを取るとサビから叩きだす。必死の顔でどうやったら対抗できるかと渾身のピアノ。終わってドラムソロ、ドヤ顔の明未くん。来るよ来るよ、パカン!ぱっとパターンを出すと拓海くんがウキョ〜と吹きながら真ん中に戻ってくる。テーマのメロディーなのにサビパターンに突っ込みそうになり森山さんペロッと舌を出す。タカタドン、タカタドン、タカタドン、パーン!

拍手拍手。森「ありがとうございました、中山拓海!魚返明未!水谷浩章!ゲスト森山威男でした」中「森山威男〜!」と拓海くんと水谷さんが森山さんを指す。森「ありがとうございました。去年は悲しいできごとばかりでした。白い小さな犬が死んでしまって、15年も生きたからいいんですけど、そのあとムカデを一匹退治しちゃいまして(そのムカデの奥さんに『うちの主人知りません?』って夢の中で責められたそうで)、カマキリも死んじゃいました。今年は死なない年にしようと思っています。皆さんもお元気で。ありがとうございました」

アンコールの拍手が続く、配信はここで終了、かと思ったら再開する。う〜ん、森山さんを退場入場で歩かせないでほしいんだけどなぁ。

明未くんの弾くテーマから始まるグッドバイ、う〜ん、うっとりして手が止まる。いつものことだけど。サビからアルトでテーマに入る拓海くん。力強いピアノを弾く明未くん。何かゴツゴツ音がすると思ったら明未くんのつま先だった。音数多めのピアノソロから、後半アルトのテーマ、沁みるわぁ・・・・。森山さんの暴れるバッキング、そしてendingへ。本当にドラマが終わるみたいだ。叩き終わってドラムに倒れ込む森山さん。
「ありがとうございました!」しかし毎年の恒例とはいえ、良いもの見せて聴かせてもらってる。明日は大所帯だね、これも楽しみ!






[7063]   管理人      2023/01/03(火) 16:20
 20230102ピットイン初日二部
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二部開始前にジャンケン大会。最初はスティックをかけて、何度かやり直しになったがAustraliaから来たという男性に当たり。次は先回のFUJI ROCKの時に沖野さんが「森山さん一言」と振ったのに答えて「ジャズとロックは野外に限る」と一言。それをトートバッグに藤森マネージャーがプリントしたのをかけて。小泉さん「ほしい!」と参加するもあいこで敗退。あたった人はまたも外国の方、さっきの当選者のお父さん!こんなことあるんだねぇ。家族では初来日、京都ジャズセクステットのライブがないか探して来たらたまたまやっててその上親子でジャンケンに勝ってしまうという・・・すごいラッキーなファミリーだこと。

沖「僕たち何度もやってますが、曲を変えたり、いろいろチャレンジしてますので。この曲は森山さんとは初演となります。それでは聞いてください、曲は「遠く・・・」」
またまた井上淑ちゃんの曲、Okadatoと目を見交わす。う〜ん、感動してるのを隣に共感してくれるひとが座ってるのはいいことだ。低音のベースとピアノから。テーマはトランペットとソプラノサックス。いいなぁ、私も吹いてみたいこの曲。って、テーマしか吹けないぞ、って情けないことなんだけど。ピアノソロから。そういえば淑ちゃんのこの曲最初はピアノレスのバンドだったよね。ノブ君やってたっけ。流れるようなソロ。(今配信見ながら書いてるけど、客席からは見えない鍵盤と手元が見えていいわ〜)森山さんブラシで。小泉さんベースソロのような弾きっぷり。トリオの演奏が白熱している。あれ、ちょっと入り口がずれたような?バックのアンサンブルが合ってない気がする。ベースがハウリングして慌てて止める小泉さん。ピアノとドラムで一瞬デュオとなるが、ここでタララ、ラーラとフレーズに入ってほしいところなんだけどね、これで曲が終わるかな?あ、良かった揃ってテーマに入ってくれた、ちょっとハラハラしたわ。ブラシからマレットに持ち替える。テーマ、すっと終わる。

沖「ありがとうございました、曲は遠く・・・でした。この曲は初めてだったんですけど我々にとっても新鮮でした」森「長いことピアノの板橋文夫とやってたんですけど、彼がソロピアノで日本中を回るんだって言って、ピアニストがいないグループを作ろうっていって。テナーサックス2本とベースの変則カルテット。でピアニストがいないからできる曲をやろうっていってこの曲を作ってもらったんです。だからピアニストは今日やりにくかったと思うよ」沖「今日は敢えてピアニストありで。遠く・・・をやらせてもらいました。勉強になりました、ありがとうございました。曲は遠く・・・でした。そして再びアルバムサクセションの中から、森山さんの名曲で、これはですね、お茶の水の中古レコード屋で買ったアルバムに収録されてたんですけど。DJプレイで使ってた曲なんですけど。森山さんとの共演ができるという事でレパートリーに加えさせていただいた曲です。聞いてください、京都ジャズセクステットfeaturing 森山威男で、No More Apple」わ!うれしいけど、う〜ん、作曲者の名前が全然出てこないんだよねぇ、「井上淑彦」の名前出してほしいなぁ。

ベースのカデンツァソロから。森山さんがシンバルを叩き始めて曲に入る。そうそう、グズラさんの低音が耳によみがえる。なつかしい、なつかしい。トランペットとサックスでも違和感ないね。類家さんが跳びはねるようにしながらソロに入る。思わず身体が左右に揺れる。マイナー一発かな、類家さん顔を赤くして吹きまくる。だんだんヒートアップしてきたぞ、森山さんがタムのロールを回す。栗原さんも楽しそうに体を左右に小刻みに揺らしている。類家さんソロ圧巻。沖野さん舞台の奥の方に立ち森山さんの方を見つめる。三連符のフレーズにピアノの平戸さんがつける。音の表現力にバラエティがあって飽きさせないけど、ソロがちょっと長めかなぁ?森山さんの表情がそんな雰囲気。栗原さん身体を左右に上下に前後に動かしながら、足もステップを踏むかのように吹きまくる。森山さんのドラミングは安定している。ピアノソロへ行くのね。トップシンバルの真ん中を高音でカンカンと叩く。舞台の上で沖野さんが類家さんに何か耳打ち。類家さんは譜面をめくるが、何話してるんだろう?曲順の相談かなぁ?そろそろテーマに戻る算段をして貰えませんかねぇ・・・森山さんがトーンダウンする。栗原さんと類家さんが示し合わせて、パッパ、がちょっと合わない?タカタドン、タカタドン、タカタドン、バーン!


 
[7064]   管理人      2023/01/03(火) 16:21
 Re:20230102ピットイン初日二部の2
[引用]
 


「ありがとうございます、曲は『No more apple』でした。森山さんとライブと録音でご一緒させていただくようになってから、凄い僕にとってありがたいことなんですけど。全編カヴァーって考え方もあったんですが、一曲だけ僕のオリジナル曲を加えさせていただきました。せっかく森山さんの名曲の数々に(森山さんの名演ではあるけど森山さんの名曲ではないぞ〜)僕のオリジナルを並列させるというプレッシャーに僕全然曲が書けなくてですね、リハーサルスタジオで録音したんですが、その時には間に合わなかったんです。イベントは森山さんの名曲プラス見上げてご覧夜の星を、録音したんですが、そのあとですね、実は見上げてご覧夜の星をも当初予定にはなくて。会場で『そういえばアンコール曲ないよね』って話になって、トランペットの類家心平が『これどうですか』って譜面を僕らに提供してくれたんです。で、これなら森山さんもできるっていうことで演奏したんですが、そのイベントで好評でしたので追加レコーディングをやることにしたんですが、この曲と僕の書いたオリジナルの『ファーザー・フォレスト』を収録しました。この『ファーザー・フォレスト』なんですが、森山さんとコラボレーションをイメージしたんですが、実は僕は二十歳の時に父親を亡くしたんですが、父がよく山歩きというか森の中にね、連れていってくれて。週末になると道なき道を山の中に入って父の背中を追った記憶があるんですが、その体験が今我々の置かれている状況にすごくシンクロしてまして。森山さんが切り開いてきたジャズの道を我々若い、若いってもそう若くないんですが下の世代が追いかけてジャズの道を歩んでいく、みたいなモチーフがあったんです。で、あるとき茨城のフェスティバルに行く道すがら、僕車を運転していたんですが、森の中どこまでも続く一本道の高速道路がありまして、その時突然ひらめいたんですよメロディーが。運転中は携帯を持てないんで、横にいた妻に『録音して!』って、運転中に書いた曲がこの『Father Forest』なんです。僕は楽器弾けないもので、作曲は全て鼻歌をiPhoneに録音してるんですけど、その時もメロディーをベースの小泉克人に送りました。僕のへったくそな鼻歌を小泉がアレンジしてくれました。ホーンセクションのメロディーを僕が書いたんですが、イントロのホーンを新たにアレンジで加えてくれて、完成したのがこの『Father Forest』です。森山威男さんに捧げました。森山さんがジャズで切り開いてきた道を、我々も一緒に森山さんの背中を見つめながらこれからも歩んでいきたいと思います。そんな森山さんと我々が一緒に録音した曲、聴いてください、『Father forest』」

ピアノから始まる。アフロっぽいリズム。なんか、えんや〜とっと、えんや〜とっと、って聞こえてきそう。小泉さんがうんうんと頷きながらサポートする。渡良瀬でもないし・・・何かをピアノに後ろに立って耳打ちする沖野さん。帽子組は三人。
いろいろ情景やお召し物を書こうと思ったけど、二部は配信見てもらえばいいかぁ、レポート必要ないかぁ・・・何て思ったりする。類家さんソロ。お、いかんいかんソロ不要かもと思ったらメモを取る手が止まってしまった。書くこといっぱいあるぞ〜!うおお、迫力のソロだ。類家さんすごい!ピアノ平戸さんのソロ。沖野さんが何か栗原さんへ。森山さん手を止めベースとピアノのデュオになる。沖野さんは後ろで立って頷きながら二人の間に立って演奏をじっと見守っている。森山さんは小さくシンバルを鳴らしている。4beatのリズムに戻す。栗原さんは森山さんの方をじっと見ている。森山さんは小泉さんと平戸さんの方をじっと見ながら叩いていたけどまたフェードアウトし、ベースとピアノのデュオとなる。リズムパターンを出すベースに、アフロリズムに戻す森山さん。類家さんがちょっと渋い顔で戻ってくる、テーマのサビに戻ったのかな。沖野さんが手を挙げて指揮。つま先でテンポを刻む栗原さん。小泉さん楽しそうな顔。わ、終わるかと思ったらドラム叩きまくり、あ、そうかエンディングは仕掛けが確かあった曲だ、凄いドラムソロ、わー、森山さんの渾身の叩きまくり!叫びながらのエンディングへ、これはみんな配信で是非見てもらわないと!

沖「ありがとうございました、ピアノ平戸祐介。ベースは小泉p克人。トランペット類家心平。サックス栗原健。MCとSEは沖野修也。そしてオンドラムス、森山威男!」やっとの事で立ちあがる森山さん。「京都ジャズセクステットfeaturing 森山威男でした。皆さんどうもありがとうございました」拍手拍手。みんな退場していく。う〜ん、アンコールであまり立ちあがったり移動させないでほしいんだけどなぁ・・・


 
[7065]   管理人      2023/01/03(火) 16:21
 20230102ピットイン初日二部の3
[引用]
 



いったん掃けて、また戻ってくる。森山さん大丈夫かな。「あの〜、京都ジャズセクステットの選曲は僕がしていると先ほどお伝えしましたが、今からですね、このセレクトとこの順番はけっこう森山さんに鞭打ってるという選曲じゃないのって思われるかもしれません、森山さんホントにすみません」やっと森山さんが戻ってくる。「若輩者が森山さんに鞭打つようなことになっておりますが。後一曲だけお付き合いください」気丈な振りして2(曲できるぞ)、なんて指を出す、もしかしてVサインか。沖「え、後二曲?」イエ〜、と会場から拍手が。沖「マジですか、いやいや無茶振りですから。後一曲です、皆さんお待ちかねの、板橋文夫さん作曲の渡良瀬なんですけど。ありがとうございます。ここはもっと拍手を頂いて良いんですけど。この曲は僕大好きで、もちろんDJでもかけてきましたしうちでも聴いてましたし、しかも僕だけじゃないんです。海外のDJが渡良瀬を評価してくれてまして、日本人としてうれしく思うんですが。板橋文夫さんのバージョンもいいんですが、僕としては森山さんの『スマイル』というアルバムのバージョンを長く聴いてきたりかけてきたりしたんですが」え、板橋さんのバージョンってどんなんだろう、もしかしてソロアルバム?「まさか森山さんと演奏して録音する機会が訪れるとは夢にも思っていませんでした。しかも2023年の僕にとってもメンバーにとっても初仕事、ええこのジャズの聖地新宿ピットインで皆様と一緒にこの時間を共有できて本当にありがたく思っています、今日は本当にどうもありがとうございました」と頭を下げる沖野さん。沖「我々京都ジャズセクステットも頑張っていますが、森山さんは明日も明後日もですよね」いえ、その上一日休んでまだあと二日間ライブにお出になるんですよ・・・なんてことだ。沖「ね、森山さん」森山さんぶんぶんと首を振る。沖「え、やらない?明日も明後日もやらない?」森「やらない!」沖「やらないっておっしゃってますけど、いえいえそうおっしゃらずに。(お客の皆さん)是非とも可能であれば今日も明日も明後日も三日間見て頂いて、全然違うメンバーで森山さんの懐の深さといいますか、タフさ加減を見て頂きたい、2ステージ3日間ですか?」うんうんと頷く森山さん。沖「やめといて下さい森山さん、くれぐれもお体を大切に、長く長く演奏を続けて下さい。皆さん最後に一曲聴いてください、京都ジャズセクステットfeaturing 森山威男、渡良瀬!」

ピアノから黒鍵のグリッサンドで始まる、お、雰囲気出てる。テナーが入り、沖野さんのウィンドチャイムが響く。ワルツのリズム。テナーのテーマ。トランペットがアンサンブルではいる。風の音も。テナーのソロから。テナーでどうしたらこんなふうな、高音で優しい音色が吹けるのかな。練習しろだよね、はい、そう思いました。お正月にピットインスタジオで練習する手もあったけど、さすがにテナー背負ってくるのもねぇ・・・。ほぼレポート書きで潰れるし。あ、演奏はいきなり怒濤になるんですけど。森山さんのドラミングすばらしい、半分寝てるみたいな顔してるのに。栗原さんの黒いしっかりした靴底の靴、類家さんの白スニーカー、小泉さんのキラキラ靴に目が行く。森山さんの靴はうちの夫が選んでいるから知ってるけど。安定した靴底で左右に小刻みに体重を移しながらソロを吹きまくる栗原さん。類家さんのソロに栗原さんも楽しそうな表情をしながら体を左右に揺らす。ピアノソロ、ペンタトニックスケール、森山さんがいきなり不規則発言じゃなくてドラムソロのようになる、そしてワルツに戻す、そろそろアタマに戻って欲しいなぁ。森山さん歌っている。ドラムソロにしないでね、ああよかった栗原さんがテーマを吹き始めてくれて。二回目のテーマに突入。エンディングは栗原さんが森山さんを見ながらタイミングを合わせる、エンディングへ、渾身の叩きまくりで曲を終える。いや〜こき使ってくれますねえ・・・沖「ありがとうございました、京都ジャズセクステットfeaturing 森山威男!ピアノは平戸祐介。ベース小泉P克人。トランペット類家心平。サックス栗原健。MCとサウンドエフェクト沖野修也。そしてオンドラムス、森山威男!」立って頭を下げる森山さん。沖「皆さん2023年もよろしくお願いします。次回京都ジャズセクステットfeaturing 森山威男ビルボードライブ横浜で2月3日ライブやります(2月]1日は大阪ですね)、是非いらしてくださいね。そして明日も明後日も森山さんの新春3days、皆さん是非見逃さないで遊びにいらしてください。みなさんどうもありがとうございました!」






[7060]   管理人      2023/01/03(火) 10:44
 2023-1月ピットイン初日その1
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新宿ピットイン NEW YEAR SPECIAL 2023 森山威男3DAYS

2023.01.02 沖野修也(Produce, DJ) 類家心平(Tp)栗原健(Ts)平戸祐介(P)小泉P克人(B)

MCは許可を得て録音からの書き起こしですが、一言一句起こせているわけではないので、多少違うところはあるかも知れませんがご容赦ください。

ピットイン近くのホテルに荷物を置き、書き上げた年末ラブリーのレポートをアップ。新幹線の中で上げようと思ったのだが、通信環境が悪くてやたら手間取って。宿題を終えてピットインへと向かう。驚くほどたくさんの人がいて、こんな数の人をここで見るのはどれだけぶりだろう?

18時ぴったりにメンバー登場。
沖「明けましておめでとうございます。今までDJをしておりました沖野修也です。今日はですね、新年早々森山さんの3DAYSにお招きいただきまして、京都ジャズセクステットFeaturing 森山威男のコンサートを行いたいと思います。森山さんのファンの方は森山さんのトークを楽しみにして来られたと思うんですがすみません!今日は森山さんのトークはございません」客席「えええ〜」の声。沖「いや、森山さんから『今日は沖野さん仕切りだから、沖野さんが喋りなさい』を先ほど言われまして。僭越ながら森山さん、私がMCを務めさせていただきます」拍手。沖「あの、本当はトークは別料金なんです、森山さん。僕は普段DJじゃないですか、喋って下さいっていわれるんですけどDJとトークは別料金ですので、後ほどマネージャーの藤森さんに今日のギャラはDJのギャラ+トークのギャラと交渉させていただこうかと」森「もちろん」沖「僕沖野修也新宿のピットインはオーディエンスとして何度か来たことがあるんですが、なんと出演者としては今日がデビューでして」拍手。沖「この錚々たるジャズメンを従えてですね、こともあろうにDJの沖野修也がピットインデビューを本日果たすわけなんですけど、森山さん今日はすごくノリノリで」森山さんがニコニコしながらスティックを持ったまま体を左右に振る。沖「凄く貴重な一日になると思います。我々が森山さんと共演させていただいて1年くらいになるんですけど。ええ、最初は新木場にあったAGEHAという東京で一番大きなクラブで初共演させていただきまして、そのあとBLUE NOTE 東京、FUJI ROCK FESTIVAL、そしてBillboard 東京を経て新宿ピットインというジャズの聖地でこれから演奏します。皆さん最後まで楽しんで下さい。で、先ずは新年早々派手に賑やかにいきたいと思います。京都ジャズセクステットとしては今回初めて、森山さんとご一緒させていただく曲です、聴いてください、曲はEXCHANGE」

隣のOkadatoとガッツポーズをする。沖野さんは小さな四角い打楽器、マラカスじゃないけどなんていう楽器だろう、を振っている。いいねえ、このリズム、爆音の森山イズムの真骨頂みたいなアフロリズム。森山さん、なんてことなさそうにアフロをガンガン叩いているが。栗原さん左右に身体を振って飛び跳ねるみたいにして吹いているけれど、このコート着ていて暑くないんだろうか。アシンメトリーの帽子を被っていて、特注かな?なんていうスタイルなんだろう。あ、インターバルっていうか間奏に入らなかったっけ?類家さん左頬を膨らませてソロを吹く。森山さん調子よさそうだ。類家さんのソロバックで叩きまくる森山さん、毎年思うけど3日間の初日にこんな叩きまくりで心配になっちゃうよ、それも初めの曲。小泉さん弾きまくり。類家さんのバックで平戸さんも鍵盤をフリーに叩きまくっている。類家さんの方を「そろそろ・・・・」って顔で見ている森山さん、アフロズムに戻る、タララ〜とメロディーが入るが、リフを入れたかったのでは?そういう進行の取り決めはなかったのかしら。小泉さんのラメの靴に目が釘付け!スニーカーみたいだけど、全面スパンコールで覆われている。いいなぁあれ、あとでお話しするチャンスがどこで買えるのか聞いてみよう(と思って忘れた)。ピアノのソロのバックで暴れる森山さん、いやそこまで叩かなくても。バスドラとトップシンバルを叩く勢いがシンクロして強烈に襲いかかってくる。アフロリズムに戻りタララ〜!う〜ん、ドラムソロに?そして一瞬サックスの雄叫びでフレーズが切れると、森山さん手を止めて「ドラムソロするの?」って演技の顔をするがソロに。いやがってたみたいなのによくここまで叩くね。バシンバシンドカンバシンタカタドン!でソロを終え、アフロリズムに戻す。最後は振り上げたサックスに合わせてバシンと叩き終える。


 
[7061]   管理人      2023/01/03(火) 10:45
 Re:2023-1月ピットイン初日その1-2
[引用]
 


沖「京都ジャズセクステットFeaturing森山威男。まずはExchangeでした」拍手拍手。「一曲目からこれで我々最後までもつんでしょうか。まずはメンバー紹介します。ピアノ平戸祐介。オンベース、小泉P克人。トランペット類家心平。そしてサックスは栗原健。オンドラムス、森山威男。森山さんせっかくなんでで一言お願いします、新年のご挨拶など」森「とうとうこの日が来てしまいました、来なきゃいいのに、来なきゃいいのにとおもってたのに来てしまいました。ええ、やっぱりね、楽しみにはしてるんですよ、毎年ピットインで年明けにできるっていうのは。これはね、やっぱり人気バンドだからできることであって、人気がなくなりゃもう(オファーが)来ないだろうと。まだやってくれって言われるってことは人気があるっていうことだなって」
大拍手。森「それでも年相応に、今月78になりますから、目もだんだん見えなくなって、耳もこっち側はあんまり聞こえないし、この頃めまいがして、昔はまっすぐ歩いてたのかな、って不思議なくらいな感じなんですよ。お酒も飲めなくなったし。呑めなくなったというより呑みたくないんですね。顔が赤くなるのがイヤになっちゃって。青くなるなら呑むんですけど。赤くなるのがイヤだなって。今日も京都SIXは」SIX、と笑いが出るが、森山さんが「京都SIX?」と沖野さんに聞くと「はい!京都SIXでございます」と返答。「何が楽しいかっていうとこの衣装なんですよね。こういうことをやっているグループって今ないんじゃないですか?こんな黒で統一してね」沖「そうですか、黒い服しか持っていないんで」森「そう?私黒い服持っていないんで昔のを出して着てきたんですけど」沖「大丈夫です、お似合いです」森「そうですか、ありがとうございます。あの、やる気だけはあるんです。だけど多々、難がありますが、そこのところはまあ、『こうやりたいんだろうだな』って想像して聴いてやってください。やる方が想像してやってますから、やる立場に立っていただいて。・・・のは沖野さんだけですね」(・・・は場内の『まだまだがんばって〜』のかけ声に消されて聞き取れず)沖「ええ、それはどういう前振りですか、もう一度紹介しますオンドラムス森山威男」小泉さんが弦をグイ〜ンと鳴らす。沖「森山さんこの新春のライブは何年やられてるんですか、ピットインで」森「僕が二十歳のころからだから、20年くらいかなぁ」沖「計算がちょっと合わないんですけど、二十歳で二十年、今年70」森「だいたいですけど」沖「ざっくりで20年ですか」森「はい」沖「そんな森山さんの新春ライブに我々が、それもトップバッターとして抜擢されたわけなんですけど、大丈夫ですかね。あの、それでは次の曲に行きたいと思います。実はですね、僕は東京クロスオーバージャズフェスティバルっていうイベントをやっておりまして、2020年7年ぶりに復活したんですが、海外アーティストが日本に招聘できないということでヘッドライナーを誰にするかすごく迷ったんです。新木場のそのAgehaという都内で一番大きいクラブで、かつて僕は板橋文夫さんとイベントをやったことがありまして。日野皓正さんは僕の友達のバンドでフィーチュアしたり。ジャズのレジェンドで、その海外アーティストに頼らない場合、ヘッドライナーはこの人以外考えられないっていうのが森山さんだったんですけど。トランペットの類家くんが森山さんと共演してたんで、類家くんからマネージャーを紹介していただいて森山さんにたどり着いたわけなんですけど。なんとですね、そのリハーサルを全部録音しましてサクセションというアルバムを出しました。一曲書き下ろしプラス、それ以外の曲は森山さんが今までリリースされてきたアルバムの中から特にクラブのDJに人気が高い曲を抜粋して、森山さんご本人を交えて京都ジャズセクステットとしてカヴァーしたんですが。そのセッションの中から聴いていただきます、曲は「KAZE」」

わ〜い、また淑ちゃんの曲だ〜!シンセサイザーで風の音を出す沖野さん。類家さんと栗原さんも風っぽい音を出す。ワルツのテーマ。なつかしいなこの曲。スタタスタタと細かく鳴るスネアの音が好き、二拍三連で鳴らすシンバルが好きだわ。ピアノソロから?誰もソロしてないみたいだけど、類家さんがチラッとピアノを振り返る。ピアノソロにシンセの風が絡む。手拍子を取りながら類家さんがピアノを覗き込む。ソロはサビのない進行なので起伏を付けるのが難しいかな。お、フリーの弾きまくりになる。すっと音量が下がりフリーっぽくベースとピアノ、風の音がからみ、ドラムもノンテンポな感じ。栗原さんはちょっと腰を曲げたり伸ばしたり軽いスクワット状態だで吹き続ける栗原さん。私はビッグバンドで座りっぱなしだから、立ってこんな風に吹ける(内容もだけど、そこは突っ込まないで)自信はないなあ、体力使いそう。ビヨ〜という音にウインドシンセが絡む。でも淑ちゃんの曲が人気だっていうのはうれしいなぁ。テーマを吹くが、このキーであってるのか?類家くんがテーマを入れる、あ、栗原さんのはハモリの音程か。キウキウ、キョキョキョ、ベースがビヨ〜ン、シンセがヒュ〜!ここからフェードアウトだね、



 
[7062]   管理人      2023/01/03(火) 10:45
 2023-1月ピットイン初日その1-3
[引用]
 


沖「曲は『KAZE』でした。ありがとうございます。あの、よく僕『DJなのに何してるんですか』って訊かれるんですけど、このシンセサイザーを担当しています」と目の前のボックスを指す。「KORGからお金はもらってません、効果音担当です。そして今日の曲を選んでいます。僭越ながら僕の選曲で森山さんと共演させてもらっています。次の曲は東京で森山さんとやるのは初めてです。先日京都で次の曲を森山さんとやったんですけど、昨年亡くなられたファラオ・サンダースのカヴァーなんです。実は京都で初めて聞いて驚いたんですけど、山下洋輔トリオでファラオ・サンダースにオファーをされたとか。オファーでしたっけ、お手紙でしたっけ」森「僕のおじさんにあたる人が設計士で向こうに住んでて、僕がジャズをするのを知っていて彼もジャズが好きで、『僕はファラオ・サンダースの友達だから森山くん一度一緒にやりに来ないか』っていうので山下洋輔に話したら『おお、行こうよ行こうよ』ってじゃあみんなで手紙を書こうって、もちろん山下さんが書いたんですけど、書いたのか送ったのか良く分かりません」沖「え、っていうことは山下さんが手紙を書いたか出したかどうか分からない」森「知らないです」沖「出してないかもしれない?」森「僕はその情報を言っただけで」沖「なるほど・・・でももしかしたら山下洋輔トリオとファラオ・サンダースの夢の共演があったかも知れないんですね」森「そうですね」沖「残念なことに去年ファラオ・サンダースは亡くなってしまったんですが、なんと今日は息子さんのトモキ・サンダースさんが飛び入りをしてくれる予定だったんですが、残念ながら体調を崩してしまったみたいで。本当なら「トモキ・サンダース!」「おおお〜」ってしたかったんですけど。来年はまたぜひ共演の機会を作って下さい。我々6人でビシッと演奏したいと思います、ファラオ・サンダースの名曲。僕が30年渋谷でやっているThe roomっていうクラブでも、最大のヒット曲として知られています。『You gotta have to freedom』」

ファラオ・サンダースと言えばこの曲だよね。レポートを書くときにもう一度聴いてみようと思っていろいろ検索したけど、昔の私が知ってるのは女声コーラスが入ってるヤツで、出てくるのがちょっと違った。ピアノソロ聴いてて、あ、こんな進行なんだ。森山さんが叩くイメージはなかったけど、こうやってインストで聴いてみるとまたイメージが違うわ。あれ?類家さんのソロじゃないのかな、ピアノソロが続いてる?いい感じ。類家さんニコニコしながら身体を揺すってる。トランペットとテナーのリフが入り、類家さんのソロに移る。みんな黒い服だけどそれぞれに個性があって面白い。森山さんこんな曲も叩けるんだ〜って、失礼かな。でも面白い。サックスを振り下ろすのを合図にしてバシン、その後ひと叩きしてエンディングのマウントを取る森山さん。エルヴィンバンドで最後の一音を誰が出すか競争の短いのみたい。拍手、歓声。
沖「森山威男さんを迎えての、ファラオサンダースYou gott have to freedomを聴いていただきました。森山さん来年是非トモキくんとやって下さい。そして一部最後の曲になりますが、これはアルバムサクセションに収録されている曲です。坂本九さんの『見上げてご覧夜の星を』なんですが、森山さんこの曲はピットインで演奏されたことあります?」森「あります」沖「じゃあご存知の方も。森山さんと坂本九さんはもともとどこのバーでしたっけ」森「いえいえ、私が大学に受かって、東京へ出てきて、ジャズをやりたいなって最初いったのがジャズ喫茶ACB。坂本さんはそこのボーヤをやってたんです。いつも最後に一曲歌わせてもらってた子がとても印象的だったんです。子、っていっても同じ年だったんですけどね。非常に印象的だった子が有名になって後に歌手になった時に、僕はバックでオーケストラをやってたんです。その時は感動して『おおっ』と涙を流しました」沖「そんなエピソードがある曲で一部を終わりたいと思います。京都ジャズセクステットfeatureing 森山威男、見上げてご覧夜の星を」

テナーのテーマに類家さんが絡む。栗原さんのソロ、しみじみしたいところにApple Watchに電話の着信があったり、「音の大きな環境です」と知らせてきたり、毎時50分に座りっぱなしだと「立って動きなさい」という指令が出てきたりでうるさい、通知を切る方法を調べなきゃ。ブラシで暴れ出す森山さん。テーマを吹くテナーの栗原さんのバックで好きなように吹いて絡む類家くん。エンディングまでのカデンツァはテナーで。マレットに持ち替える森山さん、入るかと思ったらカデンツァをしっかり盛り上げてからのエンディングのフェードアウト。感動的でしたぁ・・・

沖「ありがとうございました、見上げてご覧夜の星を。ピアノ平戸祐介、ベースは小泉P克人。トランペット類家心平。サックスは栗原健。そしてオンドラムス、森山威男。ありがとうございました、一部はこんな感じでお送りしました。最初の曲exchangeは森山さんの曲ですけど初めて、You gott have to freedomも東京では初めてやらせてもらいました。二部もみなさんお待ちかねのあの曲もやりますので最後まで楽しんで下さい。KYOTO JAZZ SEXTET featuring 森山威男!ありがとうございました」






[7057]   管理人      2023/01/02(月) 17:07
  2022年ラブリー年末二日目その1
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2022.12.29. Lovely2日目
as 中山拓海 ts川嶋哲郎 p田中信正 b冨樫マコト

今日で年内の仕事が終わり、夕方からいつもの顔ぶれでJazz inn Lovelyの姉妹店「串カツラブリー」へ。16時半からなので、18時の入場までで串カツと味噌おでんと生ビールでお腹いっぱい。うちのビッグバンドのピアニストが串ラブデビューとのことで大喜び。人気店の上予約ができないので、いつも行列、私達が出たときは20人ほどが並んでいた。まだ行ったことのない人は是非、開店時間前から並ばないと入れないけど・・・。

19時半から。森「Song of the Soul、ts川嶋哲郎。as中山拓海。ピアノ田中信正。ウッドベースは21才、冨樫マコト!」場内から「おお〜」と驚きの声が上がる、「21才でこのバンドには入れりゃ凄いよ!」とマスター河合さんの声が聞こえる、ホントにそう思います。

Song of the soul、生まれて物心ついて、人生を謳歌して死んでいくまでを川嶋さんが組曲化したもの。
「ここはどこなんだろう、自分の手、自分の足、自分の顔。これが自分。目で見て耳で聞く。これが言葉、そしてこれが音楽。この曲良いなぁ。どうして涙が出るんだろう。これは楽器。不思議な音がする。音を出したい。自分は何者なんだろう。なぜ生きているんだろう」モノローグが続く。バックはフリーでつけていく。「これが自分、なぜ見えるのか、なぜ聞こえるのか泣くのか笑うのか」だんだんヒートアップして行く。「これが自分!」ソプラノ二人でメロディーを吹きワルツになる。拓海くんのソロ。森山さんのドラミングを見てニコニコする川嶋さん。何のフレーズかなぁ、ノブ君にソロを振り、拓海くんの肩を抱いていたわる川嶋さん、ノブ君ソロ、今日も毛布みたいなショールで暖かそうにしているがすぐ暑くなるのに。足元には脱いだ靴が転がっているけど、よく見つけてくるね、よくサイズがあったね、こんなの。かかとにキティちゃんの顔。森山さんノブ君を見ながらドラミング、川嶋さんが森山さんの視線の妨げにならないように移動する。ノブ君がソロを終わろうとして顔を上げるが、もっとやれと煽る川嶋さん。もう1コーラス弾かせてからサックスを振り上げてテーマというか一部「Birth」のあとテーマへ。 Bass soloから第2楽章。マコトくんが鼻を鳴らしながらフリーカデンツァソロを弾きまくる。森山さんは膝を抱えてじっと聴いている。4Beatを刻み出す。森山さんがざあっとロールから入りソロ。何かリバーブ(?)が凄く響いている、拓海くんがウホッと笑って目が合う。うん少し自然な音になったかな?拓海くんの森山さんを見る表情がころころ変わるのが楽しい。なんかロリンズのフレーズが、St.Thomasか?拓海くんと目が合う。いいなこの疾走感、と思ったら暴れ出す。森山さんなんか叩き損ねたのか誤魔化す顔(笑)、キエー!吹きながら叫ぶ川嶋さん、拓海くん大笑い、そしてゲホゲホと咳き込む川嶋さん、二人でサックスと声を駆使して好き放題の掛け合い。そのまま第三楽章Convictionに行ったのかな、ノブ君慌ててバッキングの鍵盤に飛びつく。森山さん楽しそう。アップテンポな進行、ノブくんのソロはぴったりで心地よい。森山さんがバシ!とドラミングを止め、やれやれ〜っとベースピアノデュオに振る。ノブ君疾走いや暴走。森山さん楽しそう、ノブマサの狂気。森山さんが戻る、この緊張感がいいね。二度と再現できない一期一会の演奏、この川嶋さんソロ、すごい・・・いやすごい・・・完璧なシーンじゃないか、マコトくんすごい、いやすごい、感動した!!ドラムソロ、そして川嶋さんのスキャットが始まる。歌い始めた頃からもう、あれ?手拍子もリズムも全然違うしロックになってるし。さっきまでのあの感動はどこへ行った?とずっこける。この変幻自在、このテンポ、このリズムの差、やってる川嶋さんが一番ウケてる。この拓海くんのソロが巧み。リハーサルではこんなのできないだろうしなぁ。振り返ってそして終章か。同じモチーフの音階でもテンポとリズムが変わると表情が全く変わる。Bass ソロ、立派なソロだ。ちゃんと起承転結もつけて、ピアノソロへ。ノブマサはやっぱり稀代のピアニスト、いやなんというか、美しさだけでなくて、なんだろう、この美しさに秘められたパワー。川嶋さんの音色が以前と変わった?優しさが・・・このサウンド。ブラシでずっとつけていく森山さん。この曲のテーマは人生の春夏秋冬、最後の章「終わりたくない!早く始めたい、ずっと続けていたい。生きたい、理由なんか要らない」言葉に詰まって続かない川嶋さん、あ、拓海くんの目にも涙が?こちらももらい泣きしてしまった。頑張れ川嶋さん!台詞がいつもより短い・・・

 
[7058]   管理人      2023/01/02(月) 17:08
  2022年ラブリー年末二日目その2
[引用]
 


二部、It don’t mean a thing。川嶋さん気持ちよさそうにフレーズを繰り出す。拓海くんがイエー、とかけ声をかける。ノブ君暑いんだったらそんなぶ厚いショール被ってなくても良いのに・・・。 ここまで来るといくら鍵盤を見ていても真似できる奏法があるとは全く思えないなぁ。Bassの音があまり聞こえない、あまり弾いてなかった?テーマのフレーズを入れソロ交代、拓海くん吹きまくり、森山さん疾走中、行け行け拓海くん。森山さんぺろりと舌を出す、ぶった切るドラミング。ノブマサ、ラグタイム風の演奏、森山さんトーンダウンしてノブ君ソロになった、「お好きにどうぞ」って感じ。何だこりゃ?何だこりゃ、ジングルベルじゃないよね、トルコ行進曲、いきなりあちゃこちゃフレーズが飛ぶ、この曲元は何だっけ?ノブ君はデュワッデュワッのつもりで鍵盤を叩いているが誰も反応せず、森山さんは川嶋さんを見上げてスティックを振る、テーマに戻ってデュワッデュワッデュワ!拍手。

森「ありがとうございます。It don’t mean a thing、スイングしなけりゃ意味がない、っていう曲ですが、ええ、田中さんなんか独りでやった法が似合いそうですね、こっちから見ていると首が取れるんじゃないかって思いますよ。特にそういう練習もなさるんですか?イヒヒ。特技だねぇ。ええ、私は55年位演奏していますが、共演者が少ないんですよ。ピアニストも数えるくらいしかいなくて。山下洋輔、板橋文夫、田中信正、そして最近は魚返、ピアニストに私は影響されるドラマーなんですよ。田中さん、またよろしくお願いします。今後のスケジュール一緒になるところありますか?」信「(甲府桜座で)デュオがあります」森「サックス奏者は多くやってるんですよ、高橋知己、小田切一巳、国安良夫、みんな亡くなってるんですよ。年取ってじゃなくて比較的若くして、事故とか病気で。(高橋さんはご存命ですが・・・)そして井上淑彦でしょ?彼も若くして亡くなっちゃったよね。それで川嶋哲郎でしょ。大丈夫です、もう殺しません!では歴代のピアニストが作ってくれた曲をやりましょう、渡良瀬」

あら、昨日のコルトレーン曲集と打って変わって・・・予定してた曲と違うんじゃ?でもこの方が森山さん楽だろうな。シンバルの連打からノブ君のカデンツァイントロ。森山さんにっこり笑ってスティックを振り下ろし、ワルツのリズムに。一瞬遅れてベースが入る、お、Bass ソロから。ちょっと進行がどこか分からなくなったけどなかなか弾くね、彼、板さんともやってるんだっけ。拓海くんソロへ、ソプラノで。ノブ君へ振る。ソロの音列にうっとり。次はテーマ(アタマ)だよと拓海くんに振る川嶋さん、テナーソロはないのか。テーマバックのドラミング、タカドン、タカドン、バン!このパターンが好き〜♪ノブ君のグリッサンド。

森「拓海さんは山下洋輔が紹介してくれたんですよね、すごいアルトサックス、いいやつがいるって。国立音大出てて。初めて聴いて『賢いな』って。横浜で吹いてくれて、それ以来のおつきあいですね。迷惑ばっかりかけております。息子になったつもりでよろしくお願いします」拓「光栄です」森「大学時代っていうのはどういう生活なんですか?国立音大っていうのは駅からけっこう歩いて、音大通りってのがあってね」拓「あ、昔は国立にあったんですけど、今は立川の方にあります」森「あ、そうなんだ。授業ってのはちゃんとやるんですか?」(笑)拓「ちゃんとやってないって言ったら先生に怒られます。ジャズ科ができて国立音大出身のジャズミュージシャンが、山下洋輔さんとかいろんな方がいらっしゃるんですが、ジャズ専門の学科ができたのが12年前で、僕がその1期生でして」森「僕がどうしてそういう質問をしたかというと、受かってからというか大学に入ってからは、打楽器の授業ってなんにもなかったんですよ」拓「そうなんですか」森「先生が叩いているのを見たことがなかったし。大学時代で思い出は、三芳善(みよしあきら)先生っていう(https://ja.wikipedia.org/wiki/三善晃)作曲科の先生がいらして、僕は大学の教育課程みたいなところでね、卒業が関係しているので出ないわけには行かなくてね、さっぱり分からないんだけどメロディーラインが黒板に書いてあってね、それに和音を付けて下さいって『森山さん付けて下さい』って。できませんって言えばいいのに、どう書いていいか分からずにいたら『森山さん聞こえてくるでしょ、上の音がこうだったら下の音が』『聞こえません』そんな授業だったんですけど。そんなことやりました?」拓「作曲の授業みたいのは・・・あ、(渡辺)貞夫さんがいらっしゃったので。四年生の時に貞夫さんの作曲の授業が月一回いらっしゃって、というのがありまして。で、書いて持って行くと音を出す前から『ここはこういう方が良いんじゃないか』『つまんない』とか簡単におっしゃいますので」森「実際の楽器の練習とかも行われたりしたんですね」拓「そうですね」森「他は何があるんですか、譜面を読む練習とか」拓「ありますね、クラシックの学科の方達と一緒にソルフェージュの授業があって、他には初見の譜面を歌ってみたり、聴音、譜面に起こす授業とか」森「ええ、ありましたね」拓「思い出しますか?」森「思い出しますね、何であんなことさせるんだろうって。必要なことではあるんでしょうね。作曲科の連中なんて、ガーンって音を出したらぱぱぱぱっと譜面に書いちゃうんですよ。それだってドミソってやってるわけじゃないでしょ、それだったら俺だって分かる。ギャーンって音を出しても書いちゃうんだから。やっぱり専門家は凄いね」笑い。「え〜、ということで国立出身の板橋ですよね。渡良瀬を作ってくれた。次の曲は亡くなっちゃった井上淑彦が作ってくれたGratitudeです」

「え!」さっきまで串ラブで「淑ちゃん大好き」で盛り上がってた私達、思わず目を見交わす。ノブ君に振る川嶋さん、ノブ君のソロ、森山さんが歌ってる。Gratitude、「感謝」の実態は手に取れないし目に見えない、曲は消えてしまう流れてしまうものだけど、このまま形あるものとしてこのまま留めておけないかなぁ。感無量。川嶋さんのテナーが太く響き渡る。そこに拓海くんがテーマのメロディーを被せていく。拍手。


 
[7059]   管理人      2023/01/02(月) 17:09
 Re: 2022年ラブリー年末二日目その1
[引用]
 


私達からしたらもう決まって次はサンライズだけど、次何やるの?みたいな川嶋さん、森山さんは決まってんだろう!みたいに腕を左右に振る。パカン!拓海くんからソロ、譜面台を畳む川嶋さん、なかなかうまくいかず思わず手を出しそうになる、出さないけど。川嶋さんと目が合う。森山さんすばらしいドラミング。サビのリムショット、川嶋さんにこにこ。拓海くんソロいいねイイネ!アタマから森山さんがリズムパターンを出すと川嶋ソロに。すごい、拓海くんに大ウケしている。ノブソロ、森山さん放置プレイ。あれ?って弾き方、キープしないのか?いや、ちゃんと進行してる・・・ノブ君のソロ、このむちゃくちゃによくマコトくんつけていくね、すごいわ。このデュオ、ノブ君止まらない・・・テーマ入れかけたのを森山さんがバカン!とぶった切る。あの左手のスネアショット、どうしてこんなに小さい動きできれいにロールが入るの?ほとんど動いているように見えないこの手からどうしてこんな力強くて繊細な音が出るんだろう。ドラムソロからテーマに、そしてエンディングへ。拍手、歓声!

森「冨樫マコト!・・・よくやれますね、指の皮むけたりしないの」冨「いや、今剥けたっすね」あらら。森「すごいなぁ。冨樫マコトでした。田中信正。中山さんのノンブレス凄いね。吹いて伸ばしている間に鼻から息を吸うんでしょ?誰かに聞いたんだけど、アドリブやりながらっていうのが凄いね。それも練習するんでしょ?」拓「はい」森「みんな練習するんだ」笑い。森「川嶋さんもなさるんですか、昨日もお聞きしたんですけど。こうやって本番やるより練習の方が好きだって。幸せですね」川「はい、すみません」森「飽きるからこういうところへ出てくるの?」川「なんていうんでしょうかね、まあ練習とか本番とか思ってないっていう感じですかね、練習の時に本番だと思ってやると。できますよね、人が100人いると思ってやるというのは。本番の時は練習だと思ってやる、練習だと思うのは何が起きるか分からないと思って」森「練習か本番か見分けるのは、お金がもらえるかどうかですか」川「あ、それは対外的にはそうですね、でも自分がそう思うかどうかっていうのは違う尺度で」森「そうだよね」川「仕事としては見られているかどうかという」森「畏れ入りました」川「楽しくやっているだけなんで」森「僕は一生懸命練習したっていうのは、小学生の時鏡の前でツイストの練習しましたよ」ガクっ。森「どうも自分には合ってないなと思いました。練習するといろんなことが分かるんだ。そうか、明日から練習します(笑)。今夜はほんとうにありがとうございました、ありがとうございました」拓海くんが退場しようとする、ちょっと待て拓海くん。ノブ君早くイントロ弾いてよ・・・ここばかりはもう何年経っても変わらないノブ君。森「それでは最後の曲です」

Goodbyeが始まる。しっとりでなく、かわいい感じから入る。なんだか終わってしまうのが切ない・・・テーマは川嶋さんが。ノブ君ソロへ。感無量だ。

客席には歴代の店長が勢揃い、いやなんか示し合わせたわけじゃないっていうけど、河合さんの人徳なんだろうか。写真を撮らせてもらったけど、なんともすばらしいラブリー愛。終わってからも終電を気にせずにバンドで話せるのが地方公演のいいところだね。






[7055]   管理人      2023/01/01(日) 22:13
 2022年ラブリー初日
[返信] [引用]
 


2022年12月28日 Jazz inn Lovely 初日 中山拓海(as)川嶋哲郎(ts)田中信正(p)冨樫マコト(b)

水曜日はどうしても仕事が終わるのが19時になるので、新幹線に乗ってラブリーに着けるのは 2部からだなぁ・・・年末で忙しいし、と思っていたらなんと18時半に病院を出られた!19時前の新幹線に飛び乗って、ラブリーに入れたのが20時前、ラッキー!あ、一部は川嶋さんの組曲だ。これは今、夏のあたりだな、しめしめ。曲の間に解説もないので、区切りまで待たなければ・・・と入り口に立って聴く。しかし、メモが取れないのでレポートは2部からになるか。テーマをヴォーカルでとはまた冒険だねぇ。やっと席に着けたのでメモを出す。エンディング前に、「終わりたくない!まだ続けていたい!」感極まって涙ぐんでいる川嶋さん、台詞が続かない、「叫びたい!」でウォーと叫ぶ、心からの叫びだ。自分の曲を演奏していて泣けるなんて、本当に幸せを感じているんだね。

20:40 、Bessie’s blues から。Apple Watchがすぐに「音の大きな環境にいます」と警告を出してくる、知ってるし。なんか森山さんがペロリと舌を出す、ちょっとごまかしたか?拓海くんと目が合って笑う。川嶋さんのソロ、キウキウキウ〜!拓海くん楽しそう。すごくオーソドックスなブルースフレーズで締める川嶋さん。ソプラノでソロを吹き始める拓海くん。森山さん楽しそうに叩きまくる。冨樫くんは笑顔で黙々と弦を弾く。拓海くんは「吹ききった!」という表情。ノブ君がフリーのピアノソロ、「お正月には凧上げて〜」のフレーズ、笑いを誘う。「運命」も出た!どうやって戻すんだ!?今まで聴いた中でもっとも奇想天外な展開だったかも、もうなんだこのノブマサのピアノの振れ具合は。なんとかテーマに戻るがあっけにとられるフレージングの一人舞台。この人のアタマの中味はどうなってるんだろうと毎回思うが、今日はその思いを一段と強くしたわ。

森「川嶋さん選曲ということは、森山さんご推薦ということです。知ってる曲しかできないんですが、知ってる曲が少なすぎるんですね。田中さんよくあんなデタラメができますね。ブルースでも何でもないですね。コルトレーンのグループにその昔田中さんみたいな人がいて今みたいなことをやったら、コルトレーンはどういう反応をしたでしょうね。凄く面白がってビヤ〜っと吹いちゃうのかな。とにかく変わった人ですね」客席大ウケ、手を叩いて笑う。森「田中さんのご趣味はなんですか」信「・・・・ないかも・・・」森「ない!音楽のことしか考えてないの?」信「お風呂、銭湯とか」森「お風呂好きなの、へぇ〜!僕はお風呂に長く入っていると溺れるような気がして、怖いんですよ。あんまり好きじゃないね、そわそわしてきて早く出ちゃう。長く入るタイプですか」、長く漬かる方?」信「洗って入って、出たら髪の毛剃って」森「剃るところいっぱいあるんだ。ちなみに何で髪の毛剃ることにしたんですか」信「気持ちいいから」森「昔ユルブリンナーっていう凄い俳優さんがいましたね、なんであんな頭にするんだろう、凄いハンサムなのにって思ったんですけど、田中さんにも同じ事を思ったんですよ、顔立ち凄く良いのになんでこの上(首から上)ないんだろう、もしかしてカツラかぶるためなんじゃないかって」信「アハハハ」森「川嶋さん次は何ですか」川「Mr.P.C.です」森「ポールチェンバース」知ってるんじゃん。森「やります!」

アルトソロから、良いソロだわ。川嶋ソロへ。スピーディーなドラムとマッチング。ゆったり叩いているようだけれどやっぱりスピーディー、このリズム感は何だろう、とても心地よいわ、すばらしい。ノブ君ソロ、3拍フレーズで押していく、虚無僧みたいだな、しかしまあ。川嶋さんがドラムソロへと目で振るが、一瞬森山さんが恨めしそうな顔をしたのを見逃さない、でもしかしドラムソロがないって言うわけにも行かない曲だよね。パラディドルがすばらしい、マコトくん「う〜ん」と唸るような顔で聴いている。全員で森山さんを見つめている。川嶋さんが合図してテーマに戻る森山さんが大きくスティックを振り上げてエンディングに。

「あと5年も経ちゃあ、77,8の頃は良かったなぁって思うんでしょうなぁ。みんな知ってる人元気にしてるんでしょうねぇ。日野晧正、山下洋輔、佐藤允彦、みんな年上だよ。渡辺貞夫さんまだライブやってるんだよね。すごいねえ。穐吉敏子さんこの前日本に来たのが最後にするんだって、97?(いえ92才らしいです)。すごいよ。・・・うちの母親がなくなる前に入院していた時に見舞いに行ったとき、「威男、いくつになるで」「65だよ」「いいねぇ、若い人は」こうみると、みなさん息子ぐらいの年だもんね」とミュージシャンを見て。マコトくんをさして「孫くらいなもんだね、21だっていうんだもの!私21なんてときはまだ受験勉強してましたよ、皆さん21才の頃は何してました?」私が21才の時何してたかって考えたら、ちょうど21才の今日!森山さんのライブを初めてライブで聴いた日!森山威男カルテット、板橋文夫、望月英明、井上淑彦だった!ラブリーの前でうちのバンドのカルテットの全員が緊張して立って待ってた!!「拓海さんは21の頃は何してました、大学?」拓「大学です」森「もうジャズやってました?」拓「やってました」森「いいねぇ。私なんて21才の頃はオーケストラでシンバル叩いて、『ジャズマンになりたい』ってなれるわけないって。あ〜あ。・・・でも若いときばかりが良いんじゃないよ、動きも喋りも考えも年を取るんでね、この頃年とって思うよ、うん。まあ、若いときは若いときの楽しみがあって、年をとったら年をとったで楽しんでます」拍手。森「山下洋輔はこういう話はしないんですか、いっしょにやってたんでしょう」と川嶋さんへ。川「まぁ、そうですね」森「こう言う話は、年をとったとか言わないんですか。『次の曲は・・』とか襟を正してお話になられる。ヒヒヒ。全然話が合わないもんね。山下洋輔に来てもらって弾いてもらったらどうするんだろう、(やったこと)ないですねぇ」いえ、ラブリーでの共演歴ありますよ!ノブ君連れて聴きにきたもん。「飛び入りってのはないよね」いえいえ、飛び入りじゃなくてちゃんと企画ライブでした!「飛び入りでやってもらうっていうのはありかなぁ。一緒にやるときは『やる』って構えてるからねぇ」あ、構えずに気楽になさりたいんですね。「前の日から来て練習してるんだもん。あんな人だとは思わなかった」大笑い、「ガリ勉みたいで気持ち悪いよねぇ」なんですかそのウケ狙いは。「いいかげん覚悟決めれば良いのに。あ〜あ。・・・・」突然川嶋さんの顔を見て「何やるの?」川「はい、コルトレーンのナンバーをお送りします。多分森山さんはあまりやったことがないと思いますが、Dear Loadという非常に良い曲をやりたいと思います」


 
[7056]   管理人      2023/01/01(日) 22:13
 2022年ラブリー初日 その2
[引用]
 


すみません、不勉強でこの曲初めて聴くかも。サックス2本のアンサンブルのテーマ。Bass soloから。しかしよく歌っているソロだよね、21才?先行き長いなあ、あと何十年も弾けるね、拓海くんとも思うと、日本のジャズ界も安泰だ、そうか、彼が私の歳になるときは確実に私はこの世にいないわ。ノブ君と二人でアンサンブルを続ける、すばらしい。何にしても、この瞬間ここにいられることに感謝するわ。ノブ君のソロ。そこにサックスが加わってテーマに戻る。

森「皆さん練習はどれくらいなさるんですか?」冨「30秒だけっていうときもあれば、一日中弾いているときもあります」森「やらなきゃいけないと思ってやってるんですか、それとも興に乗ってやっているんですか」冨「ヒマだなっていうときはそういうこともあります」森「中山さんは」中「日々の課題みたいなものは設けないようにしています。これをやってノルマ達成、みたいなものは」森「川嶋さんは」川「練習が一番好きなんです」森「そうでしょう」川「人前でやるより練習が好きで、それがやりたくて会社を辞めたんです。最近はトランペットを練習しています」え!森「ピアノじゃないの」川「ピアノは教えるときに使うんで。トランペットを本当はやりたかったんですけど、ハイノートが出ないからお前はサックスへ行けってそれで泣く泣く。あ、エリックさんにマウスピースもらったんですよ。ハイノート出ないって言ったら『これでやるといいよ』って」森「へぇ〜」川「あのですね、最近分かったんですけど、唇じゃなかったんですよ、喉とか内側の問題だったんですね。中学生とか小学生は唇だけで何とかしようと思うんですよ。僕は唇がぶ厚いんで音が出にくいんで、最近音が普通に出るようになってきまして」森「信じられないね、練習が好きだから今度は別の楽器をやってみようだなんて」川「あの、トランペットとかやってみたくないですか」と森山さんに訊く。川「ぼく、オカリナトロンボーンっての始めたんです」どんな楽器なんだろう?森「なんにでも興味を示してやってみたくなるんですか」川「いや、さっきも言ったように涙が出るかどうかが基準なんです」森「歌はどうなんですか」川「ジェームスブラウンとか大好きで、泣けるかどうかが基準なんですけど最近泣ける歌になかなか出会わなくて・・・森山さんのドラムでは泣けます!」森「ぼくは本当に練習がキライでね。勉強もそうですよ。僕の兄貴は勉強ができてね。だいたい兄は学年でトップで、ぼくは10クラスあるうちのだいたい真ん中より下だからね。兄貴に分からないところを訊くと教えてくれる前になんだかかんだか言われてね、最後には『威男は勉強が面白くないのか』って。兄貴は勉強が面白くて仕方ないんです。学校から帰ってくると早く自分の勉強をしたくて。『ごはんだよ』って言われるまで勉強してるんです」川「僕は勉強はダメでしたけど」森「タイプが似てるんでしょう」川「練習に関してはそうですね」森「田中さんはどうですか」信「最近は無音練習にハマってて。ハンマーがついてるエレピでハンマーだけ動かして音が出ないっていう」森「音なしで練習するんですか、本田竹広がやってたよ」信「その話を聞いて」川「紙鍵盤ってあるじゃないですか、あれで練習した子どもはうまくなるっていう説があるんですよ、ピアノって、ドレミって弾いて」ノブ君がドレミ、を弾く。川「タララ、って教えてくれる楽器だから、タララ」ミの音がちょっとずれて笑う川嶋さん。もう一度「タララ」と歌い、川「自分で音階を作る楽器だから、金持ちはダメだって」森「頭の中で音を作らなきゃいけないってことね」川「そういう説があります」森「俺もやるよ、ドラム叩いて音が出ないっていう、なんでも俺に話を持って行くけど」時々やるヤツですね。川「あれは最高です」森「では次の曲に期待しましょう、次は何ですか」川「コルトレーンといえばインプレッションズです」

拓海くんやるなぁ。いいぞいいぞ、ドライブ感があって。いつもなら川嶋さんが吹くようなソロフレーズ。川嶋さん楽しそう。ノブ君にソロを振る。座って息をつく拓海くん。森山さんおちゃらけドラムに、川嶋さんが笑う。この曲はいつものステージの流れなら「サンライズ」の代わりだね、と思ったらサンライズのフレーズを一瞬入れるノブ君、笑い。森山さん一瞬切って森山さんまでサンライズのリズムパターンを入れたりして。川嶋さんなんて楽しそうなんだ、満を持して
登場。いつの間にかサンライズになっているぞ、いや進行が違うはずなんだけど・・・インプレッションズはAABA、サンライズはAABCのはずだがベースはどっちを弾いてるんだ?ドーン、パーン、ドンドンパーンのやけくそリズム。何だこのノブ君の自由度は?もうほとんどサンライズ。あ、最後のテーマまで行かずに終わっちゃった・・・結局やっぱりサンライズでした!

川嶋さんのアドリブスキャットから始まるHush-a-bye。最初はキーが合ってるか?って心配したけどさすがだね。森山さんもサビで歌う、1コーラス歌ったところでテナーでテーマを吹き始める。サビは拓海くん。ベースソロに振る川嶋さん。しかし、このバンドますます自由度が上がった気がするなぁ、このFlexibility。ベースソロ長いぞ、サビで森山さんも歌う。アルトソロに。Mr.P.C.のフレーズを入れる拓海くん。あ、このフレーズなんだったかな。楽しいライブ。拓海くんから川嶋さんへ。サビでノブ君へ振るのかな?8バースへ?テナーとピアノの8Barsってなんだろ?いままであんまり聴いた事ないけど面白い。いきなりアタマから川嶋さんがスキャットで歌いながらノブ君にマイクを振ると「ヤだぁ〜」と拒絶、笑いがおきる。川嶋さんと拓海くんのヴォーカルバトルになる、二人とも歌よりサックスの方がうまいはずだが・・・もっとFlexibleになってる、ななんだ、絶叫も入り、なんだなんだ!サビからテーマを歌い始め、サックスでテーマに戻る川嶋さん、それにアルトで絡む拓海くん。エンディングへ。うひゃひゃ。


「川嶋哲郎です。中山拓海!田中信正!冨樫マコト!ありがとうございました」と頭を下げる森山さん。「まだ頑張れそうです」アンコールの拍手になる。退場しようとするメンバーを制する森山さん。やっぱりここでノブ君がぱっとタイミングを見てグッドバイのイントロを、と思うのだが、い・つ・ま・で・た・っ・て・も・それができないのがノブ君の良いところか悪いところか。森山さんから川嶋さんに中継で「Goodbye」といわれて、「え?」と慌ててピアノの上の譜面をガサガサ漁るノブ君、ええ?要らないでしょ〜?もうお守りなの?何年弾いてるんですか・・・そこからこのイントロ?本当に繊細な・・・。おもちゃのピアノを弾いているようなかわいらしい音色で。う〜ん、なんとすばらしいテーマ。ノブ君ソロへ。いつもながらうっとり・・・サビからテーマに川嶋さんが吹いて戻る、ああ、柔らかい。森山さん渾身のブラシワーク。拓海くん切なそうな顔でアンサンブルをつける。大団円だね。さて明日はどうなることでしょうか?楽しみ楽しみ。

終わってから、川嶋さんと森山さんがイイ感じで話し込んでいる。こういうのをみてるのも楽しい。






[7040]   Hisa      2022/09/26(月) 01:30
 先日のala
[返信] [引用]
 


いきなりの書き込みで申し訳ありません。
先日のalaの森山威男ジャズナイト2022を聞かせていただいた、Hisaといいます。
森山さんのalaをメインに、少しだけライブを聞きに行ったりしています。
今回、川嶋哲郎さんの曲をメインに演奏されましたが
恥ずかしながら、初めての曲が多く曲目がわかりません。
聞き直したい曲もありますので、セットリストを教えていただけないでしょうか?
お尋ねする知り合いもおらず、恐縮ですがよろしくお願いいたします。
書き込みが不都合であれば抹消いたします。

 
[7054]   管理人      2022/09/26(月) 07:42
 お問い合わせありがとうございます
[引用]
 


PIT INN、alaのライブレポートをFacebookには上げていたのを、こちらにアップしていませんでした、管理人の怠慢です。 https://www.facebook.com/takeomoriyamadrums
一部に演奏されたこの曲はSong of the soul という川嶋さんが作曲なさった組曲で、この夏のLovelyで初登場した 人生を現すという、Birth, Extension, Conviction, Fulfillment という4部構成になっています。
ずっと森山さんと演奏してみたかった、という思いが感動的なのですが、alaで説明が全くなかったのはちょっともったいなかったですね。
Pit inn 、ala含めてアップしましたのでお時間のあるときにご覧下さい。今後ともお書き込みの程よろしくお願いいたします。






[7048]   管理人      2022/09/26(月) 07:30
 20220917ala 森山威男ジャズナイト 第一部
[返信] [引用]
 


渡辺ファイアー、中山拓海(as,ss)川嶋哲郎(fl,ts)中路英明(tb)魚返明未(p)冨樫マコト(b)相川瞳(perc)森山威男(ds)

いつもの追っかけ3人組の片割れと一緒に自宅を車で出発。alaには開場と同時刻に到着。とてもいい会場だなぁといつも思う。もう22回目なのか?スタートは2001年だったような・・・まだalaが出来る前の文化会館、ジョージガゾーンが来られなくなって、小川もこさんが司会をしてらしたなと。どっか原稿を探せばレポートがあるはずなんだが。私は書くだけ書きっぱなしなのでいけない。初回から全部出席してますけど、全部のレポートは書いてないかな。今回のレポートは頑張ろう。

3年ぶりなのかな、この時期に通常開催は。真っ暗な中でメモが取れない。先日オットが暗い中でもメモが取れるというボールペンを誕生日にくれたので持って来たけどちょっと使うのがはばかられる・・・。メンバー登場、森山さん「コロナだのの暗い話ばかりで、みなさんここにお越しになるのにさぞ勇気が必要だったでしょう」からアリとキリギリスの話に。そうかパンフレットにも載っていたし、準備していたネタだったのだな。これはパンフレットの文言をあとで載せた方が間違いない。

寂しい骸となるミュージシャンです。トロンボーンは中路英明。テナーサックス川嶋哲郎。アルトサックス中山拓海。アルトサックスソプラノサックス渡辺ファイアー。パーカッション相川瞳。ベース冨樫マコト。あっという間にここでの演奏も20年となりました。なんとこのベースの冨樫さんは21才ですって(会場から驚きの声)。平均年齢を下げてくださってありがとうございます。キリギリスのような意気ををご覧下さい。

川嶋さんが前に出てきてマイクを持つ、第一楽章Birthの始まり。「ここはどこなんだろう。自分の手、自分の足」とラブリーから何度も書いてるからもういいか?それとも書くべきか?と思いながらメモを取る。でも今日はラブリーともピットインとも違って、フロント陣よりも前に出て譜面台もなしで語ってる、ちょいと意地悪目線でいうと全部暗記というか覚えられたのか、こちらの筆記能力と試してみようじゃないか!なんて一瞬思ったがそこまでやったら喧嘩売ってるみたいだな。舞台はいつものように左端に森山さん、その後はベースの冨樫マコトくん。フロント陣は向かって左からファイアーさん、中山拓海くん、川嶋哲郎さん、中路英明さん、右端にピアノの魚返明未さん。その後ろ中央のステージに相川瞳ちゃん。

川嶋さんはシャツだかコートだかっていう上着を羽織っている、なんだか今まで見たことない感じの衣装。で、ちょっとダークな眼鏡でチョイ悪親父風(って古いか)。森山さんはグレーっぽいシャツで。ファイアーさんはソプラノを持っている、拓海くんが前に出てくる。ステージの前から戻った川嶋さんとファイアーさんが歩み寄って肘タッチ。ファイアーさんがソプラノを持って前に出てくる。ファイアーさんはいつもの通りアーラ舞台でのサービス精神満タン。ベルの先が私の方を向いて居るぞ、川嶋さんがにこにこしながら聴いている。キュ〜〜と拓海くんが吹くとファイアーさんがウォウ!オウ!と声をかける。瞳ちゃん楽しそうに踊りながら赤いバチというかスティックを振り回す。瞳ちゃんが昨日Facebookにアップしてくれた写真を見て、「こういうセッティングなんだ〜」って思ったのがなるほど!いや、こりゃ一番演奏者からしたら特等席、演奏しててもたのしいだろうな、私の顔見えたかな?


舞台真ん中で二人のバトル、拓海くん負けてなるものかって感じで吹きまくる、ちょっかい出し合って中央の取っ組み合い、猫の喧嘩みたいだ。舞台映えするなぁ。二人でのけぞってトランペットみたいに吹く、終わってハイタッチ。明未くんのピアノソロになる。森山さんは爆音を立てながら明未くんを見ている。フロント陣が一歩下がってピアノとドラムの間の視界を遮らないようにしている。聴いているフロント陣も楽しそう。バックはブルーがメイン。さて、エンジンがかかってきたぞ。のけぞって頭を振りまくって半泣きのような表情で、顔を上げて合図してホーンが入る、拍手!ああ、アンサンブルかっこいい〜。場内明るくなって一旦ブレイク。暗くなりベースにスポットが。上から他のメンバーの方にはブルーのライトが降り注ぐ。ベースの弦を力強く弾いている。う〜ん、大学ジャズ研の年齢だよねぇ、すごいねぇ。森山さんはドラムに手をついて冨樫くんを見ている。フリーソロからラインに入り森山さんを見る。

 
[7049]   管理人      2022/09/26(月) 07:31
 20220917ala 森山威男ジャズナイト 第一部の2
[引用]
 


第二楽章Extensionの始まり。中路さんが前に出てくる。フロントのマイクを取って定位置に戻る川嶋さん。中路さんは黒ジャケット、ブルーのTシャツ、えんじ色のパンツ。力強い音だなぁ。ドラムが暴れ出す、両手を大きく広げて溜めのあるショットスバらしいソロだ、タイミングを窺う川嶋さん、振り返って合図する中路さん。川嶋さんのシャツはグレーで、サックスに隠れてるけどサックス吹きのシルエットが浮かんでいるようだ。川嶋さんのソロの8分音譜のフレージングに合わせて森山さんが合わせて返す。これも見事なソロだ。悲鳴のようなソロに代わる。ウ〜、キュ〜!からゆったりとした感じになりテーマのモチーフが入る、全員フロントに出てきて第二楽章のテーマに。もう、かっこいいなぁ。森山さんの方へ向かって叫ぶが、あれ、フロントに置いてあったマイクさっき後ろにもっていっちゃたじゃないの。で、テナーでキェーと叫ぶ、拍手!拓海くんもキェ!と叫ぶが声がかわいすぎる(笑)。あ、ペンがかすれてきた・・・先日のピットインでもペンのインクがなくなったので、予備もちゃんと持って来たのだが。ペンを探している間に面白いことが起きていたらしい(ファイアーさんが何かお茶目なことをしてたみたい)。中路さんにソロが。拓海くん実に楽しんでる顔。ファイアーさん、Song of the Soul !と叫ぶ。森山さんが2,4拍でスティックを打つ。ファイアーさんソロ、半音ずつ上に転調を重ねてソロのフレージング。瞳ちゃんも明未くんも手拍子、全員でなんかコミカルに。「Song of the Soul !」と叫ぶ、ファイアーさんのエンタメ性は大舞台だとホントに発揮されるなぁ。川嶋ソロ、瞳ちゃん舞台の上で赤いスティックを振りかざして楽しそうに踊りまわる。冨樫くんいいベースライン弾くねぇ。ファイアーさんにソロが移る。黒のスーツとラメのシャツ、ストラップがキラキラ光る。吹く吹く、魅せるなぁ〜!ドカーンとシンバルを森山さんが叩くと拓海くんがワォ〜と叫び、ファイアーさんのキュ〜!に拓海くんがこんどはコブシを振り上げる。ファイアーさんを見て「スゴい〜!」って言っていたみたいだな。ドラムソロへ。マコトくんも後でなんか言ってるぞ。バスドラ連打、ドガガガガ、ドンタカタ、ドンタカタ・・・スネアドラムを小さいロールで鳴らしてし〜んとなる。川嶋さんが吹き始めテーマはアフロリズムに。拓海くんがソロを始める。中路さんがクラーベ?川嶋さんもファイアーさんもフロント陣は何か小道具を持ってバッキングを付ける。ファイアーさん踊る踊る。川嶋さんは拍ごとに1,2,3,4,と刻んでいるが中路さんはン、カン、カン、カン、カン、とラテンリズムを打つ。ファイアーさんもっと前に出て踊ればいいのに〜色っぽい動き。振り返る拓海くん、足に木で出来たようなパーカッションを巻き付ける。イェ〜ウォ〜、イェ〜ウォ〜と合唱、中路さんはギロ?を鳴らす、うまいなさすがラテンの帝王。ファイアーさんと川嶋さんは手持ちマイク、拓海くんはサックスのマイクを口に持って来て歌う、ラテンリズムに乗ってファイアーさんと拓海くんが向かい合ってステップを踏む。ファイアーさんがソロを瞳ちゃんに振る、瞳ちゃん「ええっ?」って顔をする、ん?予定になかったの?楽しそうにくるくる踊りながらいろんなパーカッションを鳴らしながら踊り回る瞳ちゃん、森山さんに向かって叩いて森山さんにリズムを出させる、舞台の上で叫ぶ、おおなかなかやるなぁ。カウントを出す森山さん、そしてフロント陣がテーマを吹いて第三楽章Convictionが終わる。拍手。

冨樫「ベースの冨樫マコトです。よろしくお願いします。ちょっと時間を頂いています。僕はベーシストだけど同時にみんなの音を聴いてるんですけど。それに自分の音が足されて一つの音楽になるのは楽しいことだなと思っています。中毒っていうか」いいぞ〜!と会場からかけ声がかかる、「ありがとうございます」と返す。マリンバで瞳ちゃんがBGMをつける。「森山ナイト21年目、僕も21年目の人生なんですけど、ここでこうして演奏が出来ることをうれしく思っています」最初の森山ジャズナイトの時に生まれた子がもうこんな大人になってベースを森山さんと対等に弾くようになってるんだぁ・・・。


 
[7050]   管理人      2022/09/26(月) 07:32
 20220917ala 森山威男ジャズナイト 第一部の3
[引用]
 


人生の終章、第四楽章Full Fillment。テーマは静かなアンサンブルが美しい。ベースソロ。明未くんのピアノがベースソロに絡む。マコトくんが息を大きく吸う音が時折聞こえてくるけど、他は息してないんじゃないかっていうくらい集中して弾いてるように見える。顔を上げて中路さんにソロを。少し暗めになり、ブルーのライトに全体が照らされ、スモークが舞台全体に広がっている。森山さんがブラシでつけていく。トロンボーン、ピアノ、ベースのしっとりした感じがとてもいい。川嶋さんがテーマのモチーフ(ピットインのレポートにも書いたけど、MISIAのYou are everythingって歌詞のところにちょっと似てるかな)を入れてソロに。バックがアンサンブルを付けて盛り上がっていく。マイクを持つ川嶋さん。「終わりたくない!ただひたすら生きたい!わかり合いたい、分かち合いたい、認め合いたい!」と声を張り上げる。感極まって声に詰まり、涙を浮かべているようだ。「いびつで異端の贈り物、それが自分!叫びたい!」がんばれ川嶋さん。「Song of the Soul !」ファイアーさんが叫ぶ、拓海くんはサックスのマイクを取って、中路さんはトロンボーンを横にしてベルに付いているマイクに向かって歌う。「Soul !!」ファイアーさん腕を振り上げて「Song of the Soul !」感動的なエンディングへ。場内明るくなる。

川嶋さんに話を振る森山さん、森「川嶋さんに何をしているのが一番楽しいのかって聞いたら、練習しているときですって。何かをするための練習でしょ?」川「練習するのが楽しいんです」森「こういう人がいるんですね」川「まあゲームみたいなもんだって思ってやってますんで」森「勉強も、これくらい面白いものはないっていう人がいるくらいですからね。冨樫さん21才でプロで多くの人に認められて。初めてベースを弾いたのはいつですか」冨「8才くらいで兄貴の友達が持ってたベースを触らせてもらって、ちょっとしたらじいちゃんにジャコパストリウスのCDをもらって聴いたんですけど。そしたら母方の親戚一同からエレキベースをプレゼントしてくれたんです」森「あなた生まれも育ちも札幌でしょ?札幌じゃウッドベースを教えてくれる人いないでしょ」冨「いるんですよ」森「いつ上京したんですか、親は反対したんじゃないですか」冨「反対はしなくて。してる人もいたかもしれないですけど。母親が行ってらっしゃいって。勝手にやって、っていう感じでしたけど応援してくれてたんですけど」森「住むところとかどうしたんですか」冨「最初数ヶ月は知り合いの家に居候して、アルバイトして住むところ見つけて」森「親が裕福なんですね」冨「まあそうかもしれないです」森「良かったね。夕べ一緒にお酒を呑んだんですけど、おじさん達ともお酒を呑む機会があるでしょう、気をつけてね」冨「お互いに」場内どっとウケる。森「作曲、テナーサックス、ヴォーカルは川嶋哲郎でした。しばらく休憩します」

しみじみとイイ感じで終わったのに、なんかね〜、この組曲の解説はないんかい!


 
[7051]   管理人      2022/09/26(月) 07:33
 20220917ala 森山威男ジャズナイト 第二部その1
[引用]
 


2部
休憩後登場した拓海くんに目が釘付け!お色直ししてきた、赤のスーツに!で、冒頭から今度は魚返明未ピアニストからのスピーチ。「昨年小ホールの収録から、1年半ぶりに帰ってこられてうれしいです、お時間を頂きましたのでなぜピアノを弾いてジャズをやっているのかをお話ししたいと思います。4才の時姉の付き添いでピアノ教室に行っていたときに『弟さんもどうですか』と言われて習い始めました。姉に負けたくなくて、ピアノが一台しかないので取り合いになって、練習しているわけじゃないのに思っていることをピアノで弾いて、今で思うと作曲みたいなことをしていたかもしれません。蝶の名前を覚えるのが好きで、オオムラサキって、ひらひらした感じの音を弾いていたと思います。高校生の時にモダンジャス研究会がある高校に行って、人と演奏し始めて初めてそれまで蝶の名前とか、自分の部屋の中で遊んでいる延長、あ、自分の部屋がなくてピアノの前が自分の部屋みたいな感じだったのが音楽ってもしかして自分の部屋だけでやるもんじゃなくて他の人とやるものだってことを知ったのかもしれません。どこか古い時代の人ともつながっているということとか、新しい空間ができるということを今も日々確かめながら演奏しています。きょうもこの全員で演奏するのが初めてなんですけど頑張って演奏したいと思います」

全員座っていて、明未くんにだけスポットが当たる、ピアノの美しいイントロ、渡良瀬だよね。ベースが入り、ファイアーさんが立ちあがりソプラノと川嶋さんがフルートを構えているが、しばらくピアノとベースのデュオ。どうも森山さんがドラムの前に居なかったみたい。森山さん、進行表を取りに行ってたのかな、ドラムセットに座ったら後ろから係の方が紙を持ってやってきた。ドラムがワルツを付ける。フルートとソプラノサックスのテーマ。サビから拓海くんと中路さんが入る。渡良瀬は何百回も弾いたけど、今の楽器のテナーサックスで吹けと言われたら迷うなぁ。だって、ピアノだとテーマは黒鍵だけ弾いてればいいんだもん。ベースソロへ。ん?これ、進行してるのかしてないのか?サビに行ってる?明未くんのバッキング聴いてるだけだとよくわかんないや。で、次いでファイアーさんのソプラノの音、うう、きれいな音色。胸の中でなにかがキュッという。あ、コーラスでやってくれてる、サビに行ってくれた!このシーンをみんなに見せたいなぁ〜、いい音だなぁ〜。自由自在に吹いているけど広がりがあってぱあっと明るくなる。拓海くん赤のスーツに黒のブーツ、黒地に赤のバラの模様、まぁ舞台に映えること!川嶋さんなぜか一人とても楽しそうにうたってる、ああ、いいなあ音楽。いいなぁ、楽しいなぁ、ほれぼれするステージ。みんなでアンサンブル付けてくれてる、テーマに戻る。瞳ちゃんが鳴らす鈴の音がきれいだ。ドラムがタカドンドン、パーン!でエンディングへ、じわっとくる。あ、そういえばジャンケン大会はいつも最後だったっけ?休憩時間じゃなかったか、って記録してる人間が忘れてるんだからしょーもない。まぁ、終わってからだろう。

サンライズが始まる。サビでぱっとライティングが明るくなる。瞳ちゃんキリッとした顔で楽しそうにあっちこっち行ったり来たり、ライトがめまぐるしく変わる。ベースの音がやたらでかい。ピアノソロへ、本当に良い感じだなぁ、楽しい。森山さんニコニコ笑いながら体を左右に振ってタイトなドラミングを繰り出す。明未くんのソロ、ピアノを叩きながら森山さんの方を時折見上げ、歯を食いしばってピアノを叩きまくる。オーウォー、オーウォーのコーラスが入る、そろそろ終わりかと思うのだけれど、額から汗がしたたり落ちるのにピアノを叩きまくる明未くん、うひひ。川嶋さんのソロ、う、スゴい、なんか渾身というか「出せる音もスケールも何もかも全部ぶつけてやるぜ!」みたいな意気込みが伝わってくる。森山さんズドドドドドのバスドラ連打、赤いライトが場内を照らす。う、すごい吹きまくりなのにここからだ、さあ森山さんに向かっていくぞ。バトルだ〜!もうこのド迫力、ラブリーでもピットインでもalaでも、本当にいつも真剣勝負だ!ぱっと川嶋さん振り返り、ケーコタン、ケーコタン、ケーコ、ターーーン!(実はこれ、実際聴いたことない方は何のことやら、だと思います。うちのビッグバンドでキアズマやるときに森山さんのタカタドン、の合図でケーコタンが入るのですが、全く音楽的な言語では説明ができず、やってみてから体得できるんです。まぁ、山下トリオのフリー演奏の境地に近いものがあるのでしょう)


 
[7052]   管理人      2022/09/26(月) 07:34
 20220917ala 森山威男ジャズナイト 第二部 その2
[引用]
 


ここで瞳ちゃんのモノローグが始まる。「私ごとの話をします。小学生の時に将来の夢を聞かれた時に、白い大きな家でたくさんの犬を飼うこと、って答えたんですけど。そこ、笑うところですか?かわいいじゃないですかぁ!現実は3LDKに独り暮らし2部屋は楽器で占領されてます。普通の女の子の幸せって聞かれますけど(どうもヒルナンデスって番組に出たらしい)」ピアノが台詞のバッキングを付けているが、「ピアノ寂しいですねぇ!」明未くんが慌ててバッキングの和音をマイナーからメジャーに変更、瞳ちゃんが笑う。「昨日車に楽器を積んで中央道走ってました。こんな生活をいつまで続けられるかと思うんですが、多分好きなんですね、打楽器が好きで音楽が好きで、人間と音楽と楽器がとても好きなんです。いつか楽器が運べなくなって最後に打つ楽器はなんだろう、って。人生最後の音がこんなんだったらいやなんですけど」って、すご〜く小さい四角い木製の(?)楽器を叩く。大丈夫、瞳ちゃんはめっちゃ大きいドラを飛び跳ねながら叩く気がする・・・ってそれは死なないな。「皆さんの前でこんな話をさせて頂くのは初めてなんですけど」

川嶋さん楽器を持って後に寄ろうとしたらピックアップマイクのケーブルがサックススタンドに引っかかってなんか慌ててる。瞳ちゃんと明未くんのフリーソロ、うっとり。いろんな楽器をランダムに繰り出してくる。あ、この二人というか森山さんを含めれば3人で大学の同窓生だ。何にしろ瞳ちゃんの笑顔と踊り具合とで楽しんでいるかどうかが良くわかる。中路さんが入ってくる、リフは「上行系の古畑」って、あ〜ごめんなさい、バンド内の暗号!2小節のクロマチックスケールをどの音からでもいいので4分音譜で4音吹き、その後8分音譜で・・・という決まり事です(合ってるかな・・・いや、やってみないとバンド内部では????記号が飛びまくる。今日もバンド練習で今までやったことのない新人さんに説明するのが一苦労、でも経験あるバンドメンバーは『何とかなるわ〜』みたいな)。
さて、8才の時に買ってもらったというエレベの出番!赤白で、目立つところに新宿ピットインのステッカーが貼ってあるのがまたかわいい。ロックリズムとなる。中路さんのソロ!ファイアーさんが手拍子を要求する。カウベルを律儀に拍ごとに叩く川嶋さん、ファイアーさんはシェケレで音を出す。拓海くんが踊ってるところにファイアーさんも一緒になって踊る、この二人の動き好き〜!中路さんのソロのバックリフがまたちゃんと決まる。

拓海くん「やっと僕の出番が来ました。赤いスーツに着替えて目立とうと思ってたんです。僕は中学一年の時にデイビッドサンボーンとかチェットベイカーを聞いてて、吹奏楽部に入って。静岡からサックスを買いに父親と上京したんですけど、父親はサンボーンのサインを見に行きたかったんではないかと。東京にレッスンに通うことになったんですけど、富士市にケルンっていうライブハウスがあって、気づいたときにはジャズにのめり込んでいました、授業もあと何時間欠席したら単位がなくなるかなんて計算してました。親が聞いたら怒ると思うんですけど」ベースがバックで付けている。「大学進学を考えたときにアメリカの某音楽大学を受験して、奨学金が出たら行こうと思ったんですけど出なくて、国立音楽大学に進学したんですけどそこで山下洋輔さんや渡辺香津美さんや小曽根真さんに指導を受けることが出来て。出会ったあとに知ったんですけど山下洋輔さんから僕のことを(森山さんが)聞いたって」森山さんが腕を組んだままうんうんと頷く。「2011年大学に入ったときも東日本大震災があって、果たして大丈夫かって思って、そういう状況の中で自粛しろって言われて、自分のことを考えるきっかけになりました。コロナが起きてしまってあの頃に似てるなって。それでもこんな演奏をできる素敵な機会を頂きました、ピンチが来るといつも思っています、これから先もどんな困難がやってきてもいつも乗り越えて行けるって」森山さんがサンライズのリズムパターンを出す、タカタドン!拓海くんのアルトソロから始まる、中路さんはどこかで喋るのかなぁ、いや振られても喋らない気がするしなぁ。拓海くんの演奏をニコニコ笑って見守るファイアーさん。明未くん半泣きだか半笑いだかわからない顔でバッキングを頑張ってつける、エレベのサンライズもイイ感じだぞ。森山さんはそろそろ止めろって顔をしてるんだけどねぇ、いやそんなの気づいても無視していいですよ(笑)、そろそろソロ終わり?ってタイミングで他のホーンセクションも構えてるけどまだ突っ込む拓海くんを応援してるんだわ〜♪なんとかソロが終わったけどここでブレイク。

ファイアーさんがサンライズの途中にもかかわらず喋りだす。森山さんがブラシでバックを付ける、冨樫くんがエレベからウッドベースに持ち替える。「人は一人じゃ生きていけません、何事もそうです。(中略)出来るやつに任せればいいんです。仲間には尊敬と感謝でいっぱいです」「何を与えて、どういう人とつながっていくのか。音楽は人を癒やします、元気にします」はい、ありがとうございます、私の所属するビッグバンドでのゲストコンサートマスター業もお引き受けくださってますし。「今この瞬間、演者と過ごすことが出来ている。時間はひとが作ったもの、今この瞬間がすべて」ファイアーさんと森山さんのデュオが始まる。川嶋さんも拓海くんもじっとデュオを見守っている。後からウォーオーとコーラスが入る、叫びながら吹くファイアーさん。森山さんがリズムパターンを出す。森山さんのパカン!でサビからのリフが入る、コーラス終えて拍手!森山さんソロ、みんなが見守る。リズムパターンを渾身で叩きまくる森山さん、うゎ〜、うゎ〜、大変!こんなに叩いて大丈夫か?固唾を呑んで見守るドラムソロ。あっけにとられてメモを取る手が止まる。長いソロ、タン、タカタドン!パカン!瞳ちゃんドラをドカーン!と一撃。


 
[7053]   管理人      2022/09/26(月) 07:34
 20220917ala 森山威男ジャズナイト 第二部その3
[引用]
 


「はぁ、はぁ」場内から拍手と笑い声。「渡辺ファイアー!中山拓海!川嶋哲郎!中路英明!魚返明未!相川瞳!冨樫マコト!・・・・・ありがとうございました。もうイヤっていうくらいやりました。川嶋哲郎の詩にもありましたね。やめたくない、生き続けたいって。若い頃はやってる仲間がソロを長くやると自分のソロが短くなるんじゃないか、早く止めろって思ってましたけど。今は自分の所にもソロが来るんじゃないかってびくびくしています。でもソロを短くなんてできません。がんばって、がんばって、がんばってやりました。ありがとうございました!ありがとうございました!」

やっとこさっとこ、っていう感じでドラムから立ちあがってメンバーが下手へ捌ける。アンコールの拍手が続く。

森山さんが戻ってくる、「alaで、今年が最後かって言って、またやっちゃいました。またやっちゃうっていうのはジャンケン大会です。参加して下さる方はお立ち下さい」と恒例のジャンケン大会が始まる。しかし、何回やっても最後の最後で森山さんに負けるかあいこになってやり直し、5 回やってもだれも勝者が出ない!「勝って下さいよ〜」6回目かな、最後の2人にオットが残った!さすがにここでまたイチからやり直しだと時間が・・・で、二人勝ちになった。で、景品は何かと思ったらスティック1組。え〜、毎年スネアとか豪華なものが出たりするのに・・・・それでなくてもサイン入りドラムヘッドは必須でしょう?と思ってみたりする。が、オットは喜んでいる。

「最後の曲、やりましょうか」でメンバーが戻ってくる。森山さんたらあれだけヘロヘロになってたのに、ジャンケン大会になると元気になっちゃうんだよなぁ。「みんないろんな経験を話してくれてよかったです。私はジャズミュージシャンになりたかったのに行く学校を間違えまして。大学時代にいろんな人と出会って、人の表情とか仕草とか見ながら『あの人何を考えてるんだろう』って考えるようになりました。曲の途中でソロが終わるとお客さんのところに行って話してたりタバコを吸いに行ったりしてるのに戻ってくるとぱっとまた吹いたりして『あ、聴いてたんだ』って驚いたりして、人に関心を持つようになりました。今日はみなさんのご苦労の数々を知ることが出来ました。どうしてこの人は叫んだり踊ったりするんだろうって」ファイアーさんが笑う。「今晩はありがとうございました」ブルーのライトに照らされ、グッドバイの明未くんのイントロメロディーが美しく響く。ペンを走らせる音もはばかられるくらい。ノートのページをめくるのを、ホーンアンサンブルが入るまで待つ。サビをファイアーさんが、終わりの8小節を川嶋さんが吹く。明未くんソロとなった。拓海くんうっとりした顔をしていたと思ったら大きな目を左右にやり「イエ〜」と一言、表情がクルクル変わるのが見ていて楽しい。森山さんがウ〜と歌う。ファイアーさんのテーマサビ、アンサンブルがしっとり美しい。川嶋さんが残りの8小節、ブラスで暴れまくる、ひぇ〜、もう嫌って行ってたのに叩いちゃうんだねぇ〜。ああこの感動、タカタドンタカタドン、タカタドン、バーン!まだ曲終わってないのに拍手始めないでほしいなぁ・・・。

「渡辺ファイアー!中山拓海!川嶋哲郎!中路英明!魚返明未!相川瞳!冨樫マコト!また会いましょうね」手を振って去って行く、瞳ちゃん涙目。ファイアーさん客席の方に歩いてきてなんとまたファンサービスのパフォーマンス、さすがだ。感動のステージだった。森山威男ジャズナイトあと3回やったら25回、森山さん80才だ!ずっと続けて欲しいな・・・。










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