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[7099]   管理人      2023/08/14(月) 19:17
 2023年8月12日土曜日ラブリー二日目
 


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2023/08/12(土)ラブリー二日目一部
朝6km走ってからジャズヴォーカルの丸山繁雄先生のお弁当を作り、昨日のライブレポートを書き始めるが時間が足らず、一部しか書けず。その後ラブリーで丸山先生のヴォーカルグループレッスン、そして個人レッスンを受ける。待ち合わせて明未くんとマコトくんとファイアーさんと櫃まぶしランチを食べ、ラブリーでファイアーさんにサックスレッスンを受ける。そして串カツラブリーでいつもの追っかけ仲間で串カツと生ビール、18時の開場に直行!いや、今日は何時間ラブリーにいるんだろう。

19:35、パカンパカンパカンパカン!It don't mean a thingが始まる。川嶋さんがテーマを吹き始める。耳がやられそうなパカンパカン、川嶋ソロから。森山さんは縦ストライプの白シャツ、マコトくんはアロハ柄。しかしこのテナーの音量はすごい。真正面から見て(聴いて)いればいいが、この距離だとどっちかの耳がベルの方を向いていると鼓膜直撃。あっという間にApple Watchに「音量の大きな環境にいます」と警告が入る、今日は通知をオフ。川嶋さん真っ赤な顔をして吹きまくる、ゴツゴツした感じの音だけどフレージングは滑らか。キウウウウウイ〜!デュワデュワデュワデュワ、でファイアーさんも一緒に吹き前に出てきてイェイ!と川嶋さんをねぎらう。ファイアーソロに行くかと思ったら明未くんのソロ。短音の連打に森山さんが入っておちゃらけドラムを入れたと思ったらバシーン!と決める、大拍手。ファイアーさんがソロに入りいきなりフリーデュオになる。ドラムアルトの叩き吹きまくりのバトル、あれ今マコトくん師板を拭いたの、譜面じゃ?後ろから川嶋さんがファイアーさんを譜面で扇ぐ。キュイキュイキュイ、のフラジオ、なんじゃこりゃどうやったらこんな音が出るんだ!森山さんドカンバシンドドドド、いつまで続くの、終わるのか?吹きまくりのところに川嶋さんがテーマで押し入り、ファイアーさんのソロをぶった切る。そしてテーマになり、デュワデュワデュワデュワ、キュ〜〜〜!でエンディング、すごすぎる。大拍手と笑い声、歓声。

森山さん「はぁ」と息をする、笑い。森「何も思い浮かびません」ファイアーさんがどうも唇を切って出血した様子。「唇大丈夫?」と川嶋さんがファイアーさんを気遣う。森「昔山下トリオをやっていたときは終わったすぐに話なんかできませんでしたけど、今はこんな状態になりましたね。でもまだまだまだファイアーもあんなもんじゃ余力があるんでしょ?」と言うとファ「切っちゃいました、血が出ました」川嶋さんがバッハのトッカータとフーガ二短調、「チャラリ〜」を吹く、それ「鼻から牛乳」じゃん!森「出てくれ出てくれって言ったのに川嶋知らん顔してたよね」ファ「イジメだよね」川「いやいやいや」ファ「あれだけやってたら入ってよ〜!ちょっと横見たら入ってって言っておいたのに」え、そんな助け求めてたっけ?森「今度は川嶋が吹いた後におなじことしてやればいい」

森「私がドラムを目指すようになったのは高校2年になってからです。高校1年からブラスバンド部っていうのがあって、スネアがやりたかったんですけどドラマーがいたから入れてもらえなかったんです。トランペットとか押しつけられてもダメだったんです、タンギングっていうのができなくて、タタタタタタタっていうのかな。あれができないとトランペットをやってもものにならないんで、入部することもせずやめてしまったんですよ。高校2年生になると先輩が僕のことを思ってくれたんでしょうね、『教えてやろうか』って、スネアの叩き方を教えてもらっていました。だから高校3年間は藝大を目指すと言いながらもブラスバンド部ではマーチばかりやってました。譜面通り叩いてもおもしろくないのでデタラメにアドリブなんか叩いたりしてたのがおもしろかったです。そのあたりからジャズに関する関心が高くなってきて、高校3年生になったくらいから学校半分、喫茶店半分、パチンコ半分、イカレ高校生でした。パチンコで負けると喫茶店へ行って、ジャズを聴きながらタバコを吸ってるって。学校へ行くと先生には『藝大受験なので一般教養は必要ないので授業は受けません』って言ったら『学校に来ていることが分かったら出席にしてあげよう』っていうのでひたすら大きい音でドラムの練習をしてました。全ての授業はもちろん出席(ということになって)で及第点っていう高校時代でした。思い出すとちょっとマーチをやってみようと思います」
けっこうアップテンポのマーチングがスネアとバスドラで続く。どこから入ろうかと構えてタイミングを窺っているソプラノとテナーの二人、なかなか入れない。そしてアメリカンパトロールが始まる。私は昼間に聞いていたので驚きはしなかったけど、いや、みんなビックリだろう。森山バンドでこれって異例だと思うわ。ブンチャ、ブンチャとベースとピアノが加わる。だんだん崩れて壊れていくフロント二人の掛け合いが愉快でもうお腹の皮がよじれる。あとの3人はマジのマーチングを続けている、アメリカンパトロールがこんな風になるとは!フロント二人が座ってピアノソロになる、マーチじゃなくて4ビートになった。二人で進行の相談をしてマコトくんにぱっと振るが、受けて立つところがすごい。ドラムは8Beatになる。川嶋さんは2拍4拍で手拍子を打つ。なんとこのアップテンポでテーマをベースで弾く、マコトくんがぱっと頭を指さしテーマのマーチにもどる。やるなぁ、お昼ご飯の時にマーチでアメリカンパトロール?え〜?って感じだったけど。ファイアーさんにレッスンを受けに来てたとき川嶋さんが譜面を書いてきてたのは見てたけど。テーマからドラムソロへ。すごいぞ。明未くんがドラムを覗き込む。マーチングで行進をしている川嶋さん、ぱっと二人でアルペン一万尺を吹いてエンディング、もう最高。この面白さは聴いてないと分かんないだろうなぁ・・・。拍手拍手。


 
[7100]   管理人      2023/08/14(月) 19:19
 2023年8月12日土曜日ラブリー二日目一部その2
 


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森「川嶋哲郎の発案です。なんかね、見た目とちょっと違うんですよね。川嶋哲郎は近寄りがたい人だったんですよ?最初会ったときにはね、『そばに寄るな』オーラを出してたんですよ」川「イヤイヤイヤイヤ」森「でね、楽屋に入っていっても目を合わせないばかりか、僕がそばに寄りそうになると急に鞄から本なんか出して読み始めてね、『絶対話しかけるなよ』って、そんなオーラ出してたんですよ。変われば変わるもんですねぇ」川「人見知りなんで」森「はい大丈夫です。逆に渡辺ファイアーは小咄なんかしてくれるんですよ。僕は本番前は緊張するのか無口になるんですよね。そうすると必ず話しかけてきてね、だいたいネタはいつも同じなんですけど、長嶋茂雄か具志堅用高か、ガッツ石松か。何か一つ教えて下さいよ」ファ「え〜?村田英雄もあります」拍手。森「村田英雄、王将でしょ?」ファ「そう、『村田さん王将っていうのは十八番(おはこ)ですね』って聞いたら村田さんが『いや、あれは三番までしかないんだ』って」拍手。「そういう感じの人なんです。で、朝レストランへ降りていって、レストランの係の人に『和食にしますか、洋食にしますか』って聞かれたら『何言ってんだ、朝食だよ』って。そんな感じです」拍手、最高!とかけ声がかかる。ファ「そんな感じで。あとちょっと思いつかないです、緊張しちゃって」森「じゃ、ガッツ石松さんは?」ファ「ガッツ石松さんは、『ボクシングってのはお腹が空くからハングリースポーツ』って言うんだよ、って」小咄にしても超ショート!ファ「テレビのクイズ番組で、『亀って英語でなんて言うでしょうか』」森「亀?」ファ「そうしたらパーンと押して『スッポーン!』」森「ホントかねそれ」ファ「ウチの娘がアメリカでホームレスしてるんだよね」森「ホームステイのことだよね、長嶋さんは?」どこまでやらせるんだか!ファ「長嶋さんは大リーグの球場に行って、『すごいね、あちこちにエキサイトって書いてあるね』EXIT、出口のことだったって。もう勘弁してくださいよ」拍手拍手。森「日本人はないの?日本人は。あ、みんな日本人か」どこまでやらせるんだか(笑)ファ「長嶋さんはグアムでキャンプに行ったときに『グアムは外車が多いなぁ』って言ったんですって。すごいですよね、大物は違いますよね」森「なるほどね」ファ「いいですか、マイク、サックス用にしていいですかヒャハハハハハ、・・・すいません」森「魚返さんはこうみんなが笑うようなことは言わないんですか」魚「どうなんですかねぇ、勇気の問題かもしれませんね」森「前一緒にカラオケに行ったらものすごくうまいんですよ」魚「追い込まれるともう全力でやるタイプかもしれません」森「しかもね、なんか『ちょっと歌ってみました』風じゃないんですよ、もう本気でぶつかるんですよ、何を歌ったかっていうとね、『ヒロシです』ってのあるでしょ?」森「え、何ヒロシ?」魚「ヒロシ です、カタカナのヒロシ」森「短いお笑いのね。あの人のお笑いのうしろでで何とか〜って歌ってますよね、あれ完璧だもんね。ちょっとやってみてくれませんか」魚「ちょっとあの、ピアノも弾いて良いですか」!!!すると川嶋さんがマイクを持って明未くんの口元に持っていく、イントロから始まって朗々と2小節だけ歌うが、調べてみたら「ペピーノ・ガリアルディ」の「ガラスの部屋」というイタリア語の歌でした。みんな驚いて、場内歓声とヒューヒューの声。大拍手。森「いやあ、一緒にいた連中、もうみんなし〜んとして、そのあと出てこない。いやぁいいですね、ひとつそういう受ける物を持つって」

 
[7101]   管理人      2023/08/14(月) 19:20
 2023年8月12日土曜日ラブリー二日目一部その3
 


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で、こんどは標的が冨樫くんに向かう。森「こんどはマコちゃんだよね」冨「俺は特にないです」森「僕最初にマコちゃん見たときにね、なんとかいう俳優に似てるなって思ったんですよ。CMでね、情けない夫の役の、外国行ってる奥さんに『帰って来て〜』って言うあの俳優さんに似てるなって」同じテーブルの追っかけ仲間が「中村・・・?」と言ってて、全然私は知らなかったけど、いやぁ、すごいな今は、俳優・中村・帰って来て・CMで検索かけただけで出てくる、大和ハウスのCMの4作目だそうだけど、そういや似てるわ(爆)!森「なんか芸はないんですか」冨「芸はないですね・・・声がイイです僕は」ファ「ヒャハハハ、いいよねぇ低音の魅力だよね。『フランク永井は低音の魅力』って知ってる?牧慎二です」森「全然ね、時代が違うよ!じゃあ、あなたはそのいい声で経歴を教えて下さい、北海道の出身だって言ってましたよね。いつごろジャズと出会って、いつごろこうやってライブをやるようになったんですか」冨「僕は北海道札幌市西区生まれで、8才の時にエレキベースを始めました。で、その始めたきっかけっていうのが兄貴の友達がエレキベースをやってて、その人のベースとかを触らせてもらったりして、『ベースやってみよっかな〜』って感じで。家族でなってたんですけど、で、そのタイミングで僕のおじいさんが『お前、ベース興味あるんだろう』みたいな感じで、そしたらじいちゃんが、偉大なジャコパストリウスっていうベーシストがいるんですけど。ジャコ・パストリウスのCDをくれて、『これがベースだから』って過激派で」ジャコパストリウスの肖像、のCDだったらしいです。森「じゃ、最初はエレキベースから」冨「エレキベースで。あれがベースって言われたもんだから、当時8才の冨樫少年は、音楽の知識もなかったのでJ-Popにベースがいるっていうことも知らずに、ベースはちょっとしかいないんだと思ってたんです。で、ジャコの話は置いておいて、中学生くらいから札幌のライブハウスに親が連れて行ってくれて、その時にはエレキベースはある程度弾けてたんですけど、ピアノトリオのライブがあって、そこに行ったらこういう(ウッドの)ベースだったんですけど僕は(ウッドベースを)知らなくて、『ベースが見たいんだけど』って。で、これ(エレクトリック)がベースだと思ってたんで、これ(ウッド)がどうやらベースらしいと。で、その時に弾いてらっしゃったベーシストに『僕ベースやってるんですよ』って話をしたらそのライブ後にプチレッスンというか、弾き方を教えてもらったんです。それからウッドベースもやってみようっていうことで、そのベーシストの方に使っていない楽器を貸してもらって、めちゃくちゃ練習して。え〜、中学を卒業して上京いたしまして・・・」森「中学を卒業して上京して、って言っても親戚とかなんかないといきなり上京しても」冨「中学三年生の冬に、年末辺りに上京して東京に一人で遊んでたんですけど、一週間ぐらいライブとかセッションとか毎日行って、『こんなすごいこんなクオリティの高いのが毎日やってるんだ、東京は!』って感銘をうけて、泊まってたところに帰るときに母親に電話して、『自分東京へ行きますので』って言ったら、母親も『Okay』って、『がんばってね〜』って、それでほんとに3ヶ月後に上京して、知り合いの家に居候させてもらって修業の毎日でした」森「それで親は今どう思ってるんですか、今の状況を見て良かったなって思ってるんですか」冨「良かったって言ってくれてますね。あの、応援してくれてます、ありがたいです」拍手。森「一度じゃ納得できないですね、だって小学生くらいの男の子がエレキベース見て好きになるんだろうか?ギターとかから普通行くでしょう?いきなりベースってのはねぇ」冨「まぁ正直言うと、ギターとベースの区別もついていなかったです」森「知らなすぎたわけだね」冨「知らなすぎて、一番最初にジャコパストリウスを聴いちゃったもんで」森「じゃあウッドなんていきなり貸してもらっても弾き方が分からないでしょう」冨「そこはなんか、イケたんですよね、あの、これ(ネック?)が縦になって、ちょっと間隔が広くなって、ってだけなんで」森「あ、そう。じゃ今はちゃんと弾けるようになったの」何てことを言うんですか!冨「どうでしょうか」森「良かったね、珍しいよねぇ、若くしてこういう世界でこの中に入ってどんどんやれちゃって、って。ええ、あと一人訊こうと思ったらあと一人いないんだ」拓海くんのことだね。森「じゃ、これで終わる?」なんか演奏まで終わっちゃいそうな勢いだけど、まだ二曲しかやってないよ。森「次何やるんですか」「ダニーボーイ」森「ああそう、わかりました。いまちょっとはしゃぎすぎたので、魚返さんのダニーボーイを聴こうと思います。あの、歌から出ますか、ピアノから出ますか」魚「ピアノから」森「Okay」いやぁ、このMCの長さ、レポート書きが大変そうだ・・・


 
[7102]   管理人      2023/08/14(月) 19:22
 2023年8月12日土曜日ラブリー二日目一部その4
 


イントロからテーマをしっとりと弾き始める明未くん。マレットでサビから入る森山さん。テーマ終え、アドリブソロ、なんか豪華な音だ。明未くんの椅子の後ろが浮く、ウィ〜と唸りながら中腰になる、キースジャレット風、白熱!少しずつトーンダウンして行くと、森山さんのブラシソロ、明未くんがタイミングを見計らってテーマを小さな音量で弾き始める。テーマのバックでずっとブラシで叩き続ける森山さん、こりゃ疲れそうだなぁ。エンディングに向かってマレットでシンバルを鳴らす、しかしここまでのダイナミズムをうまく表現できるのがすごいな。

終わって、拍手。「魚返明未です。ありがとうございます」メンバーが戻ってくる。
「今日の一部は、時系列を追ってるんですよね。ジャズの面白さを最初に知った、スイングしなけりゃ意味がないっていうデュークエリントンとかそういうのを聴いて、マーチ、高校時代のマーチをやって、そして高校の終わりくらいかな、アンディ・ウィリアムスとかニール・セダカとかポール・アンカとか、そんな人たちを、田舎で演歌しかなかったんですけど、やっとラジオでそういうのが聴けるようになって。洋楽みたいなものに接して良い気持ちで一生懸命歌詞をカタカナで書いて覚えたりしたんですけど。そして大学に入ってジャズがやれると思ったらやれない、辛い時期が合ったんですけど、とうとうやれる相手を見つけたと思ったらデタラメピアニスト山下洋輔、これだ〜!と思ってやりました、これです!」

タカタカ、タカタカ、ダン!ハチか!!このフリーの吹きまくり、「トトン」でまとめて明未くんのソロへ。いや、冨樫くん、明未くん、これ今日初めてじゃなかったっけ、こんなのについてこられる、というどころかガンガンじゃん、「ケーコタン!」のリフが入る、タカタカ、タカタカ!でピアノソロが終わってファイアーソロへ。短いソロ、ガンガンガン、で川嶋ソロへ移る。ファイアーさんがウォーと吠える。たぶんこれは掛け合いに変わるんだろう、その予測が当たりファイアーさんがもどる、アルトを首に掛けたままソプラノを吹く、なんなの、この狂気のコラボ!タカタカ、タカタカ、バン!あ、ここで終わるかと思ったらベースソロに突っ込む。あれ、このモチーフ何?と思ったらいわゆるの「古畑任三郎のテーマ」が入る。森山さん何もしてなくてもスネアの響き線がスネアをならしてくれてる。「古畑」終えてドラムソロへ。そしてテーマに戻って全力疾走。終えて拍手、「冨樫マコト!渡辺ファイアー!川嶋哲郎!魚返明未!ありがとうございます、しばらく休憩します」

 
[7103]   管理人      2023/08/15(火) 09:40
 2023年8月12日土曜日ラブリー二日目二部その1
 


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2部。ジャンケン大会から始まるがゲットできず。しかし二部のスタートからいきなりHush-a-byeとは、このままエンディングに突っ込むような選曲だな、意表を突くところだわ。ファイアーソロを聴く川嶋さんのうれしそうな顔。逆に川嶋ソロを聴くファイアーさんのうれしそうな顔。いい顔してますなぁ。川嶋さん、スイングするソロを吹いていると思ったらいきなり最中にサビでマイクを持って絶叫する、ファイアーさん後ろで見ていて大ウケ。しかし、歌いたいことを川嶋さんなら口で歌うよりサックスの方が早いってことはないのかな。二部のスタートからこの雰囲気、この先の展開が読めないわ〜!ピアノソロ、軽快。とても楽しいフレージング満載。楽しく聴いていられる。そしてベースソロへとフロントが振る。それにしてもだよ、ちょっと余裕かましてるとか、いやこんなに弾けるなんてどういうこと20才そこそこで!おやまだいくか、すごい饒舌な感じ、やるなぁ。イヤミもないし力強いし。4Barsになる。4Barsはピアノはなしということを明未くんに伝えて、川嶋森山ファイアー森山の順で交代していく、川嶋さんの番のサビでマイクを持ってやっぱり歌う。最後のところファイアーさん吹くはずが・・・終わりのテーマ、サビでファイアーさんが歌に誘導する、場内の観客も一緒に歌う、昔はよく一緒に歌ってたよね。しかし、Alaのライブの予行がピットイン、その予行で構想固めが今日だろうから、どれくらい反映されるか楽しみだ。

森「さっきの一部もそうですが、時系列で行くと、山下トリオと出会って、そして、まあ精一杯叩いたんですけど、2,3,4年と経つうちに、全力疾走でやっている演奏をしながら、きれい〜なメロディーが浮かんでくるんですよね。それが気になって、わあっと叩きながらもきれいなメロディーが浮かんできて、それがHush-a-byeだったんです。いつかはやめようってことは考えていなかったんですが、もしやめるようなことがあったら、Hush-a-byeみたいな曲を演奏したいなって思っていましたから、フリーの演奏の後ハッシャバイを演奏してみました。するとその後出会ったのが板橋文夫だったんですね。これは、また変わり種で、今は私は好きなんです、今はって言ってもその頃は好き嫌いじゃなくて理解できなかったんです」板さんの面倒を良く見てるクリコちゃんと目があって笑いをこらえるのに必死。「あの、表情、しゃべり方、着ているもの、どれも私の中には無いものだったので、どう理解していいか分からなかったんです」もうツボにハマってしまって・・・森「僕の中では有名なエピソードですが、井上淑彦が『板橋さん、その曲はE♭ですか、それともここはA♭のほうがいいんでしょうか』って言ったら『夕日だよ、夕日!』この表現ね、コード進行とか音じゃないんですよ彼の中にあるのは。だからどうやって演奏するんだって聞かれた時に『夕日なんだよ』って本気で言ってるあの人を理解できなかったんです」もうクリコちゃんとツボにハマってしまって。森「でも今は少し理解できるようになりました、というのは、音でありながら記号みたいな音譜に書きかえて、五線に書いて、バーを書いて、ここはこう、ここはこうって、後に音を残す意味も大きかったんでしょうけど、そうやって音を人に伝えていく意味があるって。それがどうもこの頃今自分が感じているのは逆になっちゃって、そうやって気を遣って伝えようというのが記号を読み取っていかに正確にやるかというのが音楽の目的になってきちゃって、大学に行っている頃から『楽譜を見るのもうはいやだ、楽譜は二度と見ない』って勉強したいんだったら実際演奏している人を見に行けばいいんだ、どういう顔をして演奏しているのか、何をやっているのか何を演奏しているのかを見ればいいんだって、今もそう思ってます。だから誰かにおしえる機会があれば、あるんですけど自分はこう叩いてますって説明したり、どうしても伝わらないときは記号に書いてね、ハッシャバイのね、『ここはこう、こう、こうすればいいんだ』って」そうやってみるとそれらしく叩くんですよね。その方がおもしろいと思って。譜面になると均質的になって、誰もがみんな同じ事をやることになるので、ちょっと今教え方を変えようと思っています。ちょっと遅すぎましたけどね。もっとそういうことを早い時代に気がついてやれば良かったんですが、もう何もかも終わるときになって物事を気づくもんです。そんなわけで!泣く真似してもあんたには通じないね、アンタ笑うしかないんだね。私のようなね!老齢のドラマーがね!どんなことを思って叩いているかというのをぜひ感じてください。ではそれを音にしてみましょう、渡良瀬」

じーん・・・イントロからして明未くんのピアノが切なく胸に迫る、ちゃんと渡良瀬川が見えてくる。ホーン二人ユニゾンだけど、サビでハモリってなかったっけ。おお、ここでベースソロから行くかぁ。良い感じ、2コーラス目。あれ?いつもこんな弾き方?って思えるがうまく明未くんもつける。新鮮だわ〜って、何コーラスやってるんだろう、すごいなぁ。渡良瀬のソロトップバッターにして、こんなにガンガン、ホーンより先にソロとって。川嶋さんのソロ。落ち着くわぁ。しかし、こんな高音どうやって出すんだ、フラジオでメロディー吹くのがすごい、まとまってる。ファイアーさんはソプラノのとてもきれいな音でソロ。今日はお貸ししたんだけど、同じ楽器とは思えないなあ、そういやこのソプラノ川嶋さんに選んでもらったやつだった。フルートは太田朱美ちゃん、アルトはファイアーさん、テナーは音川さんと小濱さんって、どれももっとうまくなってなきゃダメだよなぁ・・・精進します。そつなく終わって明未くんのピアノソロへ。なんか水面にきらめきが見える、穏やかな渡良瀬川。このソロ終わりのタメが良いなぁと思ったらもう1コーラス行くんだ、見上げて終わりのテーマへ。なんか充実感あるぞー。テーマ、おだやかな大河のように、お、テーマの2回目のタイミングがちょっとずれたようだがなんとか入れた、エンディングへ。場内拍手だが満足感のため息も聞こえる。


 
[7105]   管理人      2023/08/15(火) 09:42
 2023年8月12日土曜日ラブリー二日目その3
 


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珍しく水を飲む森山さん、なにかお話しになるかと思ったらハッ!とかけ声、でパカン!とサンライズが始まる。予測はしていたけどハッシャバイ→渡良瀬→サンライズだと順序がいつもとねぇ。テーマ2回から、キュウウウウウウウウ〜とファイアーさん、これで1コーラス通すところがすごい!のけぞるファイアーさんを聴きながらニコニコ余裕の川嶋さん。明未くんのバッキングを聴いていると進行が分かりやすいわ。テーマっぽいのが入ったがまだ終わらない、しかし、めちゃくちゃ盛り上がる、行け行けファイアー!!森山さんが頭からリズムパターンを出す、腕を振り上げる、マコトくんが弓でつける、ファイアーさんがノリノリなのが分かるが川嶋さんに隠れて見えない〜。フリーになってきた、いやあ、もう唖然。聴いてるこっちも心拍が上がってる感じ。あれ、二人でサビに行くかと思ったがなんか違うぞ、進行ずれてないか?けっこうバタバタしてる気がするが・・・。テーマリフが入って一旦全員とまり、明未くんのソロはピアノ一人のソロから始まる。なかなかダイナミック。ウィウィうなり声が聞こえる。フリーな演奏に頭からリズムパターンを川嶋さんが入れると、森山さんがサビからリズムパターンを出し、トリオの演奏になる。いやぁとても迫力、大疾走、ウヒヒの演奏。頭からホーン二人がリズムパターンを付け、テーマメロディー1コーラス終わるとドラムソロへ突入。疲れも見せずすごい迫力だ。ピタッと止まると終わりのテーマに。いやちょっと拍ずれたし(笑)。テーマ1コーラスで最後少しテンポを落として終わる。エンディングのロール、ガーン!拍手拍手拍手、「ブラボー!」の声。もうなんだろ、胸に迫る、満足感!

森「ありがとうございます。先週になるなんでしょうかね、新宿のピットインで中村達也っていうロック系のドラマーとツインドラムでやってきましてね、ええ、坂田明、スガダイロー、ベースが・・・忘れちゃった」クリコちゃんが「瀬尾」と助け船を出す、森「そう、瀬尾さんって人ね。で、なんにも決めないでやりましょうって、一番嫌いなことをやったんですよ。始まりもなければ終わりもなく、誰かがやめたら終わる、始めたら始まり。なんかそういうところで自分たちで新しい法則が見つかってくるっていうのを待つ意味があるんでしょうかね。あの、私は始めと終わりは決めたい方なんですよ。なんか良いのか悪いのか分からんのですが、なんかこういうところをいじったりしているうちに(スティックを持ってリムに当たってカチャっと音がする)始まるっていうのはイヤなんです。始まるときはぱっと、終わるときもダアッ、で終わり!(がいい)。なんか(斜めになって)こういう風になってだんだんあっちへ行っちゃって終わり、っていうのはイヤなんです。だからそういうのやりたくなかったんですけど、僕以外のみんなはそういうのが良いって言うから従わないわけにはいきませんから、もうそれでやることになりました、45分間叩きっぱなしっていう。負けちゃならんという気持ちと、いい年して負けじと叩くというのがかわいそうだっていう気持ちと、いろんな見方が自分の中に生じてきて。やりにくかったですねぇ。音楽をしたいんですよ私は、戦いをしたいわけじゃないんで。でもそういう演奏になるとどっちかっていう戦いになっちゃうんですよ、今日の最後みたいにね」フフフと会場から笑い。森「フフフ、わけも分からず、わぁっとやってるっていうのは、でもそういうのは一瞬でいいんですよ曲の中にね。始めてから終わるまでずうっとそうなのはどうもとりとめなくて、まあでも許せるのはざっとなんとなく終わった後もう一人のドラマーが『参りましたぁ!』って言ったから良かったなと思って」ジャズは勝ち負けですもんね(笑)。森「単純ですね、いくつになっても。本当は品の良いおじいさんになりたかったんですよ。どうも今年もダメみたいです、来年こそ品の良いおじいさんになりますからまたお付き合いください」


 
[7106]   管理人      2023/08/15(火) 09:43
 2023年8月12日土曜日ラブリー二日目その4
 


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森「今日はアンコールやりますよ。この仕掛けもまた川嶋さんなんですよ、おかしいでしょ?こんな曲をやるんですから」川「森山さんから」森「どうぞやってください私ついて行きますから」川嶋さんが手拍子を打つ、場内が「アンコール、アンコール」と一緒に手拍子を打つと明未くんがピアノでコードを弾き始める、ファイアーさんがイェーと声をげる、川嶋さんが”Is’nt she Lovely”のテーマを吹き始める。いや今日のレッスンの時にちらっと聴いてはいたがもし全然情報がなかったらひっくり返りそうなくらいビックリしたかも。2コーラス目はファイアーさんも入り。ソロはファイアーさんから。いやぁ、この明るい音色がぴったり。キュウウ〜と高音を伸ばしたと思ったらそこからはファイアー節のソロ、楽しいわ。ファイアーソロの後ろで川嶋さんがニコニコと手拍子を打つ。パターンが入ると川嶋さんの、また彼らしいソロ、ファイアーさんがバックで歌ってかけ声をかけて盛り上げる。森山さんも楽しそうにニコニコと笑いながらバッキング。キゥゥ〜の高音、場内も大盛り上がり、これピットインとAlaでやるんだよね、拍手、川嶋さんとファイアーさんがハイタッチ。明未くんソロへ。ピアノソロが軽快でなんか気持ちも明るくなってくる。楽しいわ〜♪ファイアーさんと川嶋さんが手拍子をピアノソロのバックで。ベースソロに振られて力強く若々しいメロディーをにこにこ繰り出すマコトくん。フロント二人がしゃがんで何やら打ち合わせ、立ちあがる。テーマを二人で吹く。アルトのメロディーにテナーが絡む。ファイアーさんが「ここはラブリー、名古屋ラブリー」川嶋さんも一緒に歌いだす。「みんなで、ラブリー?好きな場所」と替え歌を、よく思いついたね!ファイアーさんがメロディーを吹き、川嶋さんが絡む、そしてエンディング。ファイアーさんが「ラブリー!」と叫ぶ、場内が「ウォー!」と返す、「ラブリー!」「うぉー!」のCall and response、いやぁ盛り上がる!拍手拍手!

「ありがとうございました!渡辺ファイアー。川嶋哲郎。魚返明未。冨樫マコト。ありがとうございました」拍手が鳴り止まない、さっきアンコールって言ってたのに・・・。森山さん明未くんに向かって「どうぞ!」と手を差し出してGoodbyeを振る。いや、このピアノのテーマといい、サビ、エンディングまでがこの何十年聴いてきていちばん原曲に忠実な感じがするわ。明未くんがソロかと思ったら、マコトくんがソロを取っちゃう。若いっつぅか、このバンドでこんなたくさんソロを積極的に取っちゃう人は初めてかも。ああ、明未くんのソロも聴きたかったなぁ、サビからファイアーさんがテーマに戻るがもう1コーラスくらい増やして分担でソロ聴かせてほしいなあ。川嶋さんが残りのテーマを静かに吹き始めるが、エンディングに向けて、このうぁぁぁってくらいの叩きっぷりのロールの迫力!

森「ありがとうございました、ありがとうございました」拍手の中を退場していく、ホントにすばらしい演奏だったし、調子よさそうだし。Pit innもAlaも楽しみだわぁ。

 
[7107]   管理人      2023/08/15(火) 09:45
 終えて
 


いや〜、2日間森山さん絶好調、すばらしいグループ演奏でした。
レポート22000字を超えました、原稿用紙55枚分?お盆休みだからできましたが・・・片鱗でも皆さんに伝われば幸いです。




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