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[6959]   管理人      2022/01/02(日) 16:25
 2021年12月29日 Jazz inn Lovely 佐藤田中森山トリオ1部その1
 


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今日はちゃんと並んで一番に待っててくれたカスミちゃん、京都のコレエダ先生と一緒に串ラブへ一番乗り、串カツや牛スジ煮込みと生ビール。お腹いっぱいになったところで会場のラブリー18時入場、今日は満席Sold Out。

先日のAgehaでのKYOTO JAZZ SEXTETに森山さんが出演なさったときのDJ沖野修也さんが、今日の名古屋でのクラブイベントがあって、偶然のタイミングとはいえその前にLovelyに立ち寄られた。昨日ここにご一緒した整形外科のS先生(実はご自分もDJをなさる)が沖野さんにご連絡くださった。実はこんど、あの時のリハーサルがCDになって出版されるということと、夏に大きなイベントがあるそうで、そんなお話しを伺った。「あのときあの場所(Ageha)にいた、ってことはすごいことですよ!」と。

19時29分に登場、佐藤君は前に出るのかと思っていたらいつもはベーシストが立つ位置、すごく奥でびっくり。誰が出すともなく、すごくなめらかに始まる、なんの曲かな?「あした浜辺を〜」とノブ君が弾き始める。「貝の色も〜」でゆったりめの1コーラスが終わり、いつもだとインテンポになる最初の音2音をノブ君が弾くのだけれど、今日は佐藤君が。アコーディオンのソロがヒートアップしてくるとノブ君の左手がベースラインを奏でる。あー幸せ。さて佐藤君森山さんを見てつけていく、楽しいわ〜。ノブ君ソロへ、ノブ君のヒートアップと一緒に佐藤君もバッキングが大きくなっていく。森山さんがドーンパーン、ドンドンパーンと叩き佐藤君が「ん?」という顔で森山さんを見る。ドラムソロを見ながら佐藤君とノブ君が笑い合って合図しあう。森山さんが止まるとノブ君がテーマを弾き始める。エンディングに向けてフェードアウト、いつもならドカーン!で終わるんだけど?

拍手、森「ピアノ田中信正。アコーディオン佐藤芳明。皆さんともですが、この二人とも久しぶりです」佐藤さんとはこの前岡崎があったじゃないですか。森「ちょっと顔が変わったんじゃないですか、ちょっと悪どくなったんじゃ。何か悪どいことなさってるんじゃないですか?」佐藤君がシーッ、ってポーズをしてウケる。森「決して口外するなということです。田中さんは純情一筋ですね、キティちゃんに入れあげてる。佐藤さんは何かないんですか、ファッションにこだわるとか」佐「何もないです」森「何もないですよね、どうしたんですかそのGパン」佐「お金がなくて」森「ああいうの高いんですって、よく知らないけど。わざとそう切ったりするんでしょ?僕も買ってきたGパンがあるんですけど、ここんとこボロボロになってて、それでひどいGパンだなって直すところに持って行って、Gパンの生地でやるとよくないからって昔の木綿の絣みたいな、ああいうのでやりましょうってやってもらったんですけどあちこちなってきちゃって。そういうものなんですって、直さなくていいんですって。でもおしりなんて困るよね、パンツ丸出しなんて」佐「大事なところは大丈夫なんです」森「どこが大事だか自分でも分からなくなってる。買ったときはきれいなんですよ、で、わざと薄くなって切れるように作ってあるらしいですね。そんなこと最初に言ってくれれば買わないですんだのに。ああ、話がとんでもない方向に行ってしまいました。着るものにこだわるのはつまり田中さんだけってことでしたね。マスクもキティちゃんですか?」ノブ「そうですね」森「そういうの売ってるんですか」ノブ「これ作ってもらったんです」森「作ってもらう!へぇ〜。そういうのは自分がやっていると楽しめないじゃないですか、自分で見えないから。鏡見てにっこり笑うんでしょう」(笑)森「いいねえ、体型がねえ、鏡に映して見映えがするから。僕なんてショーウィンドウで見ていいなぁと思って店に入って『ちょっと着させてもらえますか』なんて言ったりすると着た途端に顔ばっかり大きくてみっともなくて足が短くてどうしようもない。昔坂田明とヨーロッパに演奏旅行に行ったときに二人で歩いていて、えらい背の低い動物みたいなのがいるなぁって後ろを振り向いても何もいないんですよ。いつも見ている人は背が高いから、自分の姿を鏡に映すとびっくりしましたよ。ええええ、そんなことで田中さんの紹介は終わりました。次は佐藤さんのことを紹介するように考えながら演奏しようかな。ということは次の曲はあんまり難しい曲にすると考えている時間がないので、何か簡単なのお願いします。最初の曲はちなみに浜辺の唄でしたよね、私が好きなんです小学校唱歌がね、浜辺の唄とか浜千鳥とか花嫁人形とか。十五夜お月さんとか、歌ってはいましたけど。次の曲はなんでしょうか?」「My Favorite Things」森「難しい曲だねえ!」
 
[6960]   管理人      2022/01/02(日) 16:26
 佐藤田中森山トリオ1部その2
 


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佐藤君がテーマを弾き始める。もちろん昨日も良かったけどまた雰囲気が違って楽しい。このサウンドはアコーディオンにしか出せないからなあ、ベース音を延ばしながら和音もソロもって、しかし頭の中味はどうなっているんだろうか。ノブ君ソロのバッキング、佐藤君のこの真剣なまなざしが好き。ああ、えらく奥に立ってるなぁと思ったんだけどピアノとドラムの両方を一度に見られないか。ベーシストのポジショニングだ、要の位置にいて両方をコントロールするんだね。ソロをノブ君は短めに終えドラムソロへ。ひぇー、プレスしながらのロールがド迫力!けど森山さんが意図した通りに動ける二人もすごい。とてもとても反応が早くお互いの思惑がツーカーで感じ取れているんだね。あれ、インタールードじゃなくてテーマが続くんだ。最後のおちゃらけのドラムと表情、拍手の前に吹き出しそうになるところだった。

森「佐藤さんは自粛していないですね、ジャズに限らずどこにでも出てるでしょ」佐「そういう仕事なんで」森「節操がなさ過ぎるよ、ジャズの人だけじゃなくてね、ほらガレージシャンソンショーに出てるでしょ、音楽だけじゃなくて半分芝居がかってる」佐「はい」森「それからクラシックの人ともやってるし」佐「はい、そうですね」森「なんか劇にも出てるんでしょ?」佐「なんで僕のことそんなによく知ってるんですか」森「だってみんな報告が来るもん」佐「そうですか(笑)」森「何か台詞があるんですか?芝居に出るときは」佐「えっと、ないです」森「なんか言わせてくれないんですか、それともそういう役なんですか」佐「いちおうアコーディオンを弾くことが仕事なんで」森「芝居だけをやるんじゃなくて中でアコーディオンを弾くのが役なんですね、なるほど〜。アコーディオンを置いて出る気はないんですか」佐「ないです、今んところないです」森「ちょっと練習してみる?」佐「い、今ですか?」森「うん」佐「今ですか?あとにしませんか」森「私こう見えても中学生の時芝居やってて」佐「何年前ですか」森「芝居もって回ったんですよ、甲府放送劇団にも入って」佐「え?ホントですか?どんな劇団ですか」森「そういうことできなきゃダメだよ、だってこうやってるだけだもん」と蛇腹を押し引きするポーズをする。ノブ君にも場内にも大受け。なぜかパン!とスネアを叩く。森「いじられるのもキライじゃないけど、いじるのは楽しいですね。佐藤さんの場合も田中さんの場合も傷つかないでしょ?」なんて失礼なことおっしゃってるんだか。森「何言われても喜んでるじゃないですか」佐「ああ見えても傷ついてるんですよ」森「ええっ!そういえば終わってから泣いてたって言ってたね。もしそんなことホントだったら私眠れなくなっちゃう・・・傷ついちゃう、ドラム人生そこで終わっちゃう」佐「ホントですか〜?」もうトリオ漫才みたいになってて涙が出てくるくらいおかしい。森「そうかぁ、いいなぁ傷つかない人は。人には言われることはあっても、人を傷付けるようなことは言わないんですね、基本」佐「基本」森「佐藤さんから言われたことないもん。攻撃されるような険しい言葉は」佐「ハイ」森「ということは学ばなかったんですね、険しい言葉を。人は学ぶんですよ」佐「森山さん僕をワルモノにしたいんですか」森「いやぁ、いろんな事を知りたいんですよ。自分と違う人のこと。だいたいこんな大きいものをこうやろうという(蛇腹を引く真似)いう気が知れないんですよ」佐「傷つくなぁ・・・(笑)」森「音を出るところを全部とっちゃって、引っぱるところだけやってごらんよ、どれぐらいの時間続けられるか」佐「そんなこと言ったら森山さんだって音が出なかったらどれだけやってられるか」森「私は練習でいくらでもやってます音の出ないのでも」ホントに練習やってるの?佐「僕だってやってますよ練習、なんの話ですか今日は」森「なんかほら、二人ともあまりおしゃべりにならないから機会を与えてやろうと思って」佐「田中先輩は寡黙ですけど僕はしゃべれと言われたらしゃべりますよ」森「そうですよね、そんな感じですよね。顔がにやけてるからもうちょっと厳しい顔でこっちを見ないと。厳しい目、はいっ」どうしたらいいんだろうって感じ(笑)森「田中さん厳しい目!」ノブ君が森山さんの方を睨むが「かわいい〜」って声が上がる。森「はい、いろいろやっていただいてありがとうございます。今日はこれで心置きなく帰れます」佐「もうちょっと演奏しましょうよ」森「次の曲は私のもしかして好きな曲じゃないですか?」佐「そうですよ」森「ああ、思い出すなあ〜若い独身の頃、見上げてごらん夜の星を、って歩いたこと」

 
[6961]   管理人      2022/01/02(日) 16:27
 佐藤田中森山トリオ1部その3
 


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テーマからサビへ、ノブ君を見て目を見開く佐藤君、この表情の豊かさは役者さんに充分なれると思うぞ。真っ当なソロ。2夜とも聞けてよかった、うん、この変化。森山さんはどんなときでも森山さんだ。ノブ君のベースラインとバッキングが素敵。昨日で初森山ライブから40年、人生2/3は森山さんだ〜!ノブ君ソロへ。ノブ君の奏でるかわいいサウンド、短音繰り返しトトトトにブラシのスネアですぐさまタタタタとつける森山さん、よく聴いてよく反応している、すばらしい〜!テーマのサビ、森山さんのつけるブラシの迫力、ドラムソロみたいなテーマのバッキング、佐藤君の目力がすごい!

森「山下洋輔トリオで60年前、いや55年位くらい前ですかね。月一回大阪のライブハウスがむちゃくちゃバンドを呼んでくれて月一回行ってました。ライブハウスの方もお金かかって大変だったでしょうね、たった3人ですけど新幹線で往復して泊まりもあって、宴会があってですから。昨日も話したんですけど一番大きい宴会は有馬温泉で、ワイワイやりました。初めて芸者さんっていうのをみたんですけどね」佐「今日はないんですか」森「あのへんにいらしてるんじゃないですかね、ゲイシャさんっていうお名前なんですけどね(笑)その頃はあらぬ方へ話しがいって、関西テレビの11PMなんて番組に出てね、リンボーダンスをやりましょうってこんな高さの棒をくぐったりしてました。およそ何でも仕事が来ればやってました。東北へ行ったときには会場がなくて、ナイトクラブっていうんですかね、上にミラーボールが回っててね。お客さんが二人くらいしかいなくて変な感じのところで3人でやってました。そんなような旅をよくしていました。大したものだと思ったのはドラムが全部で6点だったんですけど、バスドラムとトムトムとこれしかなかったですから。三点とスネアとシンバルと道具箱とそれだけ持って都内でもどこでも電車移動と歩きですから。渋谷のオスカーとか、池袋の名前を忘れましたが、どこも駅から歩いて20分くらいかかる。新宿ピットインはまあ近かったんですけど新宿駅から。それでも山下洋輔と2人で六点を抱えて電車に乗るのは大変でしたよ。一編にはこんな大きくて重いの持てませんから。二つ持って運んで一人のところへ持って行って次の所へ移動して、誰かに持っていかれるといけないんであまり遠くまで行けませんから、なんて言うんですか、尺取り虫みたいに移動してました。電車の中が大変でした。閉まるドアを止めておいてすいませんっていいながらどんどん積み込むんですけど。今そんなことやってる人いないでしょうね、うん。なつかしくも苦しい時代でした。1000円もらえれば良い方で、200円とか250円とか電車賃くらいもらって喜んでましたね。よくそれで生活できてたですよね、結婚してたんですから。誰かが稼いでたんでしょうね(笑)。5円玉を訳あったことありましたよ。5円玉を貯めてたんですよ、糸を通してね。いよいよお金がなくなってその5円玉を二人で分けたんです。僕はもらったお金で暑い日だったんで喫茶店でアイスコーヒーを飲んで、もう一人の方はそのお金で八百屋さんに行って安い野菜を買って夕飯の支度をしてました。まあ、きっと楽しんでやってたんでしょうね。そりゃそうでしょう、好きな人と一緒にいるんだから」佐「知りませんよ」森「田中さんはそういう経験ないんですか、ねぇ。あまり聞いたことないですね。じゃあ一人でお買い物行ったりするんですか。似合うかも知れないね。さあ、そうこう言ってる間に終わりました」いや終わってないです。森「あと一曲ね。なんでそうけしかけるの私に」佐「これは森山さんの曲なんですよね?」森「ナニ言ってるの、私は作曲で身を立てようと思ったくらいなんだから」笑いと拍手。佐「森山さんの名曲の」森「それを言おうと思ったんですよ、大阪の店に行くときに、インタープレイハチっていう店なんですけど、関西テレビ8チャンネルからとってハチっていう名前で。そこへ行くときに新幹線の中でつくって。もちろん音程は山下洋輔につけてもらったんですけど」佐「ちょっと待ってください、音程は人につけてもらったんですか?」森「リズムの方が難しいんですよ、音程なんてどうでもいいんです」佐藤君目を剥く。森「五線紙に白ゴマと黒ゴマを撒いて、止まったところに丸を書けばいいんです。習ったんですよ藝大で」佐「弾く方の身にもなって下さいよ、どうやって弾くんですか」森「やればできるんです」もう、おかしいったら!


 
[6962]   管理人      2022/01/02(日) 16:29
 佐藤田中森山トリオ1部その4
 


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タカタカッ、タカタカッ!ドシャ!テーマからフリー、いやこのサウンド、すごい!さすが!森山さんの顔が生き生きしてきた。インタープレイハチと8チャンネルが関係あったとは知らなんだ。ノブ君ソロ、森山さんの方を見ながら鍵盤を叩きまくり、佐藤君が盛り上げる。アコーディオンソロ、攻める佐藤君。アコーディオンという楽器でここまで攻撃的になれるもんか!お互いを見ながら、ガシャと蛇腹を押す、タイミングを見計らって森山さんが合わせる、ドラムソロへ。フリーに叩きまくり、タカタカ!でテーマに戻る、3人でフリーの大音量、バラバラに聞こえて、でもぴったり!

沖野さんが森山さんと内緒話。なんか楽しい計画かな?

 
[6963]   管理人      2022/01/02(日) 16:30
 佐藤田中森山トリオ2部その1
 


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20:47 2部スタート。最初にMCからスタート。「忘れちゃうといけないので・・・2月5日alaでジャズナイトをやります。まだソールドアウトにはなってません。DJの沖野さんっていう方がプロデュースしてくださってAgehaってところでやったんですけど、それが4月にCDになるそうです」正しくはリハーサルの録音らしいですけど、楽しみです♪

いきなりアフロリズムがどかーんと炸裂。さすがのForest Mode、佐藤君の作曲だけある。余裕のドラミング。サンライズのメロディーが入ったりしてとっても楽しいわ、このサウンド。どうやって攻めていこうかと虎視眈々と狙いつつガンガン弾きまくる佐藤君。森山さんの叩きっぷりはとても安定感がある。佐藤君のモチーフにノブ君がぴったり付ける。ノブ君のソロサウンド、佐藤君がきっちりつけ、そこに森山さんもちゃんと反応してリズムパターンを出す、この3者のスパークがとても楽しい。来たぞきたぞ〜森山さんがヒートアップすると佐藤君とノブ君が二人でちゃんと反応していく、ドカンガシャン、バンバンバン、ドガガガガ!グリッサンドバリバリ、ドラムソロへ移る。なんというなんという強烈なドラミング!一瞬のタメをつくってテーマに戻る、エンディングにはタカタドン、パーン!最後の一撃前に大きく腕を振り上げ、下ろした瞬間に大きな拍手。

「はぁ、はぁ、はぁ。もうそろそろできなくなるかなって思ってたんですよ。やめていくのも悲しいし、ちょうどコロナでできなくなって辞めるって言うのがちょうどいいなぁと思ってたんですが、やってみたらできちゃったので、やめるのはやめてやることにしました」拍手。「来年年明けは新宿ピットイン3日間です。去年は(今年?)びびっちゃって、3日間を2日やって帰って来ちゃったんです。今年(来年?)は3日間ですって。(ピットインのチラシを見て)3日目は石若駿と松下マサナオって若いドラムと3ドラムでやるんですよ。どうせジジイが出てきて止めときゃいいのに、叩きのめされるって。頑張って叩くのも惨めなジジイだなぁって思われるし、そのまま負けるのも、そんなら最初からやらなきゃイイのにって。私はジャズは勝ち負けだと思ってますから。いい案を思いついたんですよ、それがこれなんですよ。『最初はみんな下手じゃないか。だんだん上手くなって、いつかはプロになるんだ。今下手だってかまわん!』若いときはがんばって上手い人ともやったんですけど、もう77歳にもなるとそんなことも言っていられなくて、言い訳にならん。成長しない、勢いはない。練習しない、老いがある、衰えがある。どんな言い訳があるんだ?そうだ!『プロ』がいけないんだ。アマチュアが良い、アマチュアになりたい!アマチュアはすごいぞ。間違ったってどうせアマチュアなんだから。来年は私はアマチュアになるんだ!」とピットインのチラシに書いた文章を読み上げる森山さん。

Central Park East. 佐藤さんの曲ですね。マイナーブルースなんだけど、なんかブルース色はあんまり感じないのは何でだろ?ゆるやかなピアノソロ。ノブ君のフレーズにぱっとバッキングを合わせる佐藤君。佐藤君ソロすばらしい、ドガガガガとつける森山さん、佐藤君も反応する。胸がいっぱいだ。3人の演奏の根底に流れる調和感。お互いの才能と音楽が呼応し合っている。ドラムソロ、細かいパラディドルが続くがバスドラが超高速!なんだこれ〜、プレスの圧がすごい!ドラムソロを見ている佐藤君の表情がまたいいわ。レギュラーテンポをキープしながら佐藤君がノブ君に合図してテーマに戻る。

 
[6964]   管理人      2022/01/02(日) 16:32
 佐藤田中森山トリオ2部その3
 


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森「これはCentral Park East、佐藤さんの曲ですね、メロディーはどういうところから浮かんでくるんですか?誰か人のを聴いて引っぱってくるんですか?」ノブ君があははと笑う。佐「森山さんにはそういうオーダーをされますね、『ドリカムみたいな曲書いて』って」声色を真似る、大受け。森「ドリカムみたいな曲書いて、って頼んでもなかなかドリカムにならないですよね、コメカミくらいで終わっちゃう。でも、書こうと思って書くんですか?人によっていろいろあるみたいね」佐「現場によっていろいろなんですけど、森山さんの場合はストライクゾーンがあるんですよ。今までの井上さんの曲とか、板橋さんの曲とかやるじゃないですか。で、研究したんですよ。この曲はこうなってこうなってるから森山さんがドカーンと行きやすいんだって。ですから最初の頃にお渡しした曲はストライクゾーンから外れていたので、でだんだんストライクゾーンに目がけて曲を書けるようになったんです」森「すごいねぇ、気持ちの理解ができるんだ。私に好かれるような曲を書くと」佐「森山さんのドラムが生きるような曲を書くんですよ」すばらしい。森「私いつも注文をつけて書いてもらうんですよ。板橋にはレフトアローンみたいな曲書いて、って頼んでそれでグッドバイができたんです。井上もたくさん書いてきたんですが、『一曲はサビだけいただきます』ってサビだけレコーディングしたんですよ」佐「あとはボツ?厳しいですねぇ」森「作曲できない人の典型ですね」さっき作曲で身を立てようとしたっておっしゃってませんでしたっけ?森「自分も演奏者の一人だから、自分が楽しんで叩けないものが入ってくるといやだからやめてもらいたいんですよ」佐「でもきれいなメロディーお好きですもんね」森「だいたいね、一オクターブ上がると泣いちゃうんですよ、オーバーザレインボウとかね、ラーラー、ラーラララーラー」と歌う森山さん、「それだけで泣いちゃう」佐「その話もっと早く聞いておきたかった」ノブ君大笑い。森「残念ながら次のバラードは佐藤さんの駄作ですよ」え?佐「いや、一オクターブ上がりますよ」ノブ君「上がる」森「ホント?」佐「上がったところでわぁって言って下さい」森「じゃあ楽しみにしてます。題が良いんだよね、東の雲って書いて読めます?しののめ、っていうんですよ。東雲っていうのは板橋のサンライズに比較して、その前の日が昇る前の東の空が薄明るくなった状態をいうらしいんですけど、私は山梨県の勝沼に住んでいたときは隣の町が東雲町っていったんで、どうしても東雲消防団を思い出して山の風景が出てこないんですけど。今日は山の風景を思い出して叩きます、東雲」実際東雲小学校の校長先生が東雲消防団についてお書きになった文章がネットにありました!

 
[6965]   管理人      2022/01/02(日) 16:33
 佐藤田中森山トリオ2部その4
 


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佐藤君の弾くメロディー、8小節弾いたところでノブ君が入り、森山さんがメロディーを歌う。うん、1オクターブ上がりますね。森山さんが小さくシンバルを鳴らす。1コーラステーマを終え、佐藤君のソロへ。ゆるやかに流れる世界。佐藤君の顔を見てるだけで楽しい。扇の要の立ち位置、すばらしい采配をしている。ピアノソロ、ノブリンの世界だ・・・でもさりげなく佐藤君が支配している。切ないなぁ、いやすばらしい起伏、ドラマチック。森山さんソロへ。佐藤君がゆるやかにテーマを弾き、ノブ君がバッキングを付けている。ブラシソロ、頭の中にはどんな風景が浮かんでいるんだろうか。

森「いよいよ最後の曲です、今日はToo Hot!をやろうと思ったんですがSunriseとどっちが良いでしょう?」と言いつつ超高速ドラミングでToo Hot!が始まる。攻める佐藤君。このドラミング、全然疲れた様子も見せず・・・佐藤君と森山さんのデュオ、キックが出る、抱え込む蛇腹、引き伸ばされる蛇腹。ノブ君が楽しそうに見守る。ドンパン、ドンドンパーン。バトルからテーマに上手く戻ってノブ君ソロへ。不穏な感じを醸し出し、うまく盛り上げていくノブ君、そこに佐藤君参戦、ノブ君に加勢する。二人で森山さんにかかっていく感じ!ドラムソロ、いやこのドラミングのこの微妙なタイミングのずらし方、なんなのー?キェー!パン!でテーマに、戻り方もぴったり! はぁはぁと肩で息をしたあと森「ピアノ田中信正、アコーディオン佐藤芳明でした」

ノブ君から静かにイントロ、Your Sonだね。ああ、切ない。2部は佐藤君の曲で通したね〜♪もう完成された世界だ。胸が一杯。このきれいなテーマのバックでブラシ炸裂。そしてこのテーマの静寂とのダイナミズム。すばらしい、マレットのドラミングでシズルが鳴り響く、エンディングへすうっと音が消えていく。

アンコールでハッシャバイ。ここまでで満足したけどなぁ・・・ノブ君がベースラインを弾く。佐藤君のソロ、森山さん楽しそうに身体を揺らせながら叩く。ノブ君のラグタイム風ソロ、今度は佐藤君がベースラインを弾く。ノブ君の醸し出す細かい音譜がかわいらしい。ドラムソロになるかと思ったら佐藤君が4バースを仕掛ける。2コーラス目に突っ込む、森山さんはおちゃらけドラムで笑いをとる、ノブ君も大笑い。テーマに戻ってエンディングへ。決まった〜!

コロナじゃなかったらいつもは大忘年会なんだけど・・・それでも昔の店長が集合、河合さんも元気そうなお姿を見せておられうれしい。来年は心置きなくみんなで集まれるといいなぁ。

 
[6966]   hori      2022/01/02(日) 20:58
 Re:2021年12月29日 Jazz inn Lovely 佐藤田中森山トリオ1部その1
 


新年早々の熱血ライブレポート、ありがとうございます。
年末、名古屋はすごかったんですねえ。
血が騒ぎます。
MCに出てくる大阪のハチ、わたくしは56年前、森山さんの1.5メートルほど前で、バスドラが動かないように置かれた漬物石に脚をかけて、それを押さえていたのです。
むろん「芸者」の出てくる有馬温泉にも同行しましたよ。
いや、懐かしい。
今頃はピットインかな。

 
[6967]   hori      2022/01/02(日) 21:03
 Re:2021年12月29日 Jazz inn Lovely 佐藤田中森山トリオ1部その1
 


あ、わたくしは2月5日のalaには参上いたします。
中ほどの席を確保しております。
日帰りになりますが。


 
[6974]   YAM      2022/01/04(火) 20:41
 Re:2021年12月29日 Jazz inn Lovely 佐藤田中森山トリオ1部その1
 


変わった組合せですね。初めて?



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