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[6953]   管理人      2022/01/02(日) 16:14
 2021年12月28日 Jazz inn Lovely 森山田中デュオ1部その1
 


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朝6km走ってから仕事納め、午後に9km走ってTotal15kmのランニング。いつもはJazz inn Lovelyの姉妹店串カツLOVELYからLovelyへハシゴするんだけど、以前は17時半開店だったのにコロナ禍以降16時半開店になっていたのを忘れていた。16時40分から並んでくれたKasumiちゃんが待ちの3組目、寒い中立って待つ。凄い人気店、後に20人くらい立っている。底冷えするのでカイロを持って17時45分くらいにやっと入れてカウンターで串カツと味噌おでんに生ビール。やっぱり森山ライブにはセットでなくちゃ♪

 19:40にスタート、座ったと思ったらいきなりのアフロリズム。じわーっと髪の毛が逆立っていく。すばらしいスピード感。ああ、いよいよ私のアタマはダメだなぁ、この曲の名前が出てこない。Forest Mode、だよね?ノブ君マフラーに、毛布みたいな厚い生地のコートを着たまま弾いている、暑くならないのかな?ノブ君マスクを下げる、丸坊主にキティちゃんのシャツ、「変なおじさん」だわよ。森山さんのリムショット炸裂、ああすばらしい。森山さんの腕の動きと手に見とれて、ぼうっとしてしまって手が動かない。二人の演奏じゃ寂しいかなと思ったけど全くそんなことない、この2人の作り出すサウンドは必要かつ充分な世界。

森「しばらくジャズとも名古屋とも遠ざかっておりました、さっきテレビ塔の下に行ったら、風景がまるで変わってしまっていて、迷子になりそうでした。そういう夢を最近よく見るんです。どっちが家なのか分からない、曲がるとあっちが家だって思って曲がるとまた風景が違う。どうしたら良いんだろうと思って目が覚めることがよくあるんですが、何の意味があるんでしょうね?田中さんは夢は良く見る方ですか、ほとんど見ない方ですか?」ノブ「見ます。断片が。悪夢みたいなのもたまに見ることがあります」森「怖いの?殺されそうになるとか」ノブ「みたいの」森「やだねえ。寝る前によくないテレビとか見てるんじゃないの?寝る前はなんかほのぼのとしたものを見るのが良いですね。私は最近は吉幾三ですね。昔は三橋美智也でしたけどね。山下洋輔、吉幾三ですからね。菅原都々子は好きでしたね、小学生くらいだったでしょうか、愛唱歌でしたね、『月がとっても青いから』中学生くらいになって春日八郎とか三橋美智也、別れの一本杉とか出てきたんですけど、ジャズはなかったですねぇ。高校生くらいになって凄いと思ったのはマンボNo.8。『チャッチャチャチャッチャ、チャッチャチャチャッチャ』って」歌って踊る森山さん。「ジャズなんてでてこないんですよ。で、大学に入ってクラシックでしょ?ストラビンスキー春の祭典、やったんですよ。それで大学やめたら山下洋輔ですもん。ジャズなんてどこにもない。自分がジャズができるなんて思ったことない。田中さんのお導きで叩いております」ノブ君「そんな」と笑う。「今の曲はForest Modeでした。田中さんは曲は書かないんですか」ノブ「たまに」森「どんな曲ですか」ノブ「キティちゃんとか」森「キティちゃん!さっき聞いたんですよ、『キティちゃん(ファン)を何年やってるの』って。靴下から下着までぜんぶキティちゃんだって。そんなの売ってるんですか?」ノブ「売ってます」森「キティちゃんばっかり売ってる店があるんですか?」ノブ「サンリオいけばたいてい揃います」森「サンリオピューロランド、あそこは3-4回行きましたよ。あれはパレードが楽しいんですよ」ノブ「あはは、パレード!」森山さんがピューロランドのパレードっていう落差(?)に場内がざわつく。森「サンリオはパレードが見える範囲なんですよね。ディズニーランドはパレードが見えなくなっちゃうから。ピューロランド、なつかしいなぁ。そうですか、今日もしっかりとキティちゃんで固めましたね?Tシャツを見せて下さい」振り返るノブ君、「おお〜」と場内が沸く。森「キティちゃん好きな方いらっしゃいます?」振り返って場内を見るノブ君、手を挙げる人がいなくてノブ「誰もいない・・・・」キティ好きのクリコちゃんが今日は来ていないからなぁ。森「もっと人気のあるものにしなさいよ。来年からは名のある人のデザインにしましょうか。どんな人が好きですか?」ノブ「今はいないです」森「僕は昔三宅一生でしたけどね。このところ名古屋でも見なくなっちゃって、昔はあったんですけどね。売れないんでしょうか。まぁ、僕は洋服とか絵とか、そういうことにはあまり関心がないからねぇ。田中さんはそんなにおしゃれしているのにカツラは被らないんですか」爆笑。ノブ「これは剃ってるんです」森「剃るって大変でしょう?」ノブ「2日に一回くらい」森「生えてくるとみっともないんだよね」ノブ「エスカレートしてきちゃって。昔はバリカン使ってたんですけど」森「怖くない?」ノブ「大丈夫です」森「そうですか・・・・・少しは話を準備してくればいいんですけどね。次の曲をやっている間にまた話を考えておきます。最初はForest Modeでしたが、同じ曲はやりません。次はMy Favorite Things」

すごくゆったり。この二人の安定していて、安心感のある演奏。メリハリのきいたドラミング、叩きまくるかと思うとすうっと抑えて。そういえばこの二人もう25年くらいいっしょにやってるんだなぁ。この2人のデュオアルバムはうちのレーベルではまだ作ってなかったか。流れるようなこのソロの受け渡し。気心が知れているから遠慮もなく、手の内がお互い分かってる感じで。ノブ君の弾くテーマもなんかかわいいぞ。


 
[6954]   管理人      2022/01/02(日) 16:15
 Re:2021年12月28日 Jazz inn Lovely 森山田中デュオ1部その2
 


森「一曲終わると何か喋るっていうのは、昔のフォークの歌手みたいですね。フォークの歌手は喋りの方が歌よりも長いんですよ。歌は短いですもんね。30曲くらい歌う人もいるんですけど大変ですよね。田中さんは歌うんですか?」ノブくん笑って「いやいや」と手を振る。森「あ、歌わないの?私歌いますよ」ノブ「カラオケとかいかれるんですか?」森「カラオケ、行ったことありますよ。私は上手くないからなぁ、声だして歌うのは大好きだし、健康に良いって聞いたんですよ。ああそういえば大きい声を出して歌うことあんまりないなぁ。裏声で『ひゅ〜』とか歌うことが多くてね、情けないなぁって。大きい声を出して歌うことはいいことなんだけど。一曲やってはしゃべり、っていうフォークの歌手なんかはしゃべるネタを考えて来ているんでしょうね。もうすこし考えてくれば良いのに。私は話題がないんですよ。犬が一匹いるくらいであとはなんにもないですからね。老夫婦二人きりで暮らしてますから、話題もない上によく聞こえない、声がちいちゃいですからね。『え?えっ?』って聞き返すのも悪いから分かったような顔をしているんですけれど意思疎通はできているんでしょうかね。料理も余り作らなくなりましたしね。私が食べることにあまり執着がないっていうか、美味いものの店に長い列つくって並ぶっていう、ああいう気持ちになったことないですね」私達串カツラブリーにまさに行列してましたが、そういえばそんなことするの串ラブくらいかなぁ。「串カツラブリー?ああ、10分くらいは並んだことありますよ。中にいる人を見ると、なかなか帰りそうもないですもん。昔はああいう店はおじさんのたまり場だったのに、この頃おじさんよりも若い女の人の方が多いんじゃないですかね。で、そういう人はあまり飲んだり食べたりしないでしゃべってばかりいるんですよ」そういえば奥にいた女性二人組、1時間以上も何も注文せずビール一杯で粘ってた・・・。「ええ、だからああいうところも回転酒場とかすればいいと思うんですよね。椅子が回っていって、一周したらお金を払わなきゃいけないとか。そうすれば待っている方もずいぶん楽でしょうね、あとどれくらいで入れるってわかるから。やんないですかね、回転酒場河合さんは。他には・・・なんかないですかね、名古屋へ出てきて、わざわざ見るところもないし。田中さんと会うのもずいぶん久しぶりですもんね。1年くらい会ってなかったんじゃないですか?(年始の)ピットイン以来?」いつだったろう、そうだ、考えてみればほとんど今年はライブなかったし。「そうだねぇ、さっきここの前に来たとき誰かって名前聞こうかと思った」そりゃボケですよ!「まぁそんなわけで無事2曲終わりましたので、あと2曲ほど務めさせていただきます。って、落語みたいになってきちゃった。これも落語をよく聞いているからですかね。コロナのせいですね、家を出ないでYou Tubeで落語ばっかり聞いているんで、どうも頭が落語化してるんじゃないかと。この間、同級生じゃないんですけど小遊三っていう落語家がいまして、あの人とは売れない時代から飲み友達だったんですよ。この舞台くらいしかない小さい店でよく呑んでいたんですよ。(alaに落語を演りに来たとき?)『えっ、森山さんって可児に住んでるんですか』僕がどこに住んでいるかも知らないで可児に落語やりに来てるっていうんだからねぇ。僕は彼の落語を聞いたことないんで、逆に彼は僕のドラムを聴いたことが無いんじゃないかなぁ。でも誰かに聞いたらバンドやってるっていうんですけど、何やってるんでしょうね。まぁこれくらいで、田中さん何か補足することはありますか?次にやる曲を忘れてしまったので、田中さんにお任せするしかないんですよ。僕の頭の中には高校時代が浮かんでいるんですよ、藝大受験にピアノがあるっていうのを知って、ソナタが弾けなきゃ受からない。ソナタって難しいんですよ、ソナチネだったらまだいいんですけど。それで勉強し始めて、うちにピアノがなかったので音楽室へ行って練習してたんです、最初の出だしの2小節くらいを」

しずかな「月光」から始まる、きれいだなぁ。途中で「月の沙漠」に変わったとたんバーンとハイハットを踏む。「旅の駱駝がいきました〜」なんの世界だったか分からなくなってくる、うまく二つの世界を合わせて。う〜ん、二人きりの演奏はどれだけぶりかなぁ?多治見とかであったような気がする、何年前?ライブレポートは書いているものの、記憶力のなさが情けない。そういえばノブ君が森山さんと初デュオをしたときは、岐阜県「Opus 1」の会場まで名古屋から一緒に行ったんだった、「何やったらいいんだろう」って不安げなノブ君、「サンライズを左手のパターンと右手はテーマでは?」なんて言いながら名鉄の駅から歩いた。音響がカメチンさんだったのを思い出す。ブラシソロ秀逸。ブラシのプレスでトーンダウンする森山さん、ノブ君タイミング窺いすぎ・・・?森山さん入って欲しいんじゃないかなぁ?森山さんを見ながら月光のパターンから入り、静かに終わりまでテーマはなし、拍手!



 
[6955]   管理人      2022/01/02(日) 16:16
 Re:2021年12月28日 Jazz inn Lovely 森山田中デュオ1部その3
 


森「ピアノのコンサート、クラシックのコンサートもやってるんでしょう?」ノブ「最近誘われることがあって2台ピアノとか。火の鳥とか」森「火の鳥!」ノブ「火の鳥、あの焼き鳥じゃなくて」珍しくノブ君がボケかました、森「もちろん知ってますよ!火の鳥って聞いて焼き鳥だなんて誰も思わない」大ウケ。森「火の鳥,、オーケストレーションになってるでしょ、オーケストラと?」ノブ「2台のピアノで。ストラビンスキーは編曲がないので、ピアニストの編曲はあるんですけど難しすぎて直して」森「難しいでしょうね、凄い題材を選びましたね、ストラビンスキーなんて。僕もYou Tube探してたら、昔ジャズをやる前にストラビンスキーの春の祭典をやった事があるんですよ。僕の役は銅鑼だったんですよ、それで凄く活躍してるんです、ドシャンドシャン叩くんです。それで若い私が出てました。遠目に、絶対これに違いないって、イーゴリ・マルケビッチっていうロシアの指揮者が来て日フィル定期演奏会、100回目くらいのときに棒を振ったんですよ。その頃は学校の授業にいくよりも日フィルにいることの方が多かったくらいで日フィルやってましたので」日フィル、イーゴリマルケビッチで検索すると1965年に東京文化会館で指揮なさってるって出てきますね。森「なつかしかったぁ、かわいかった・・・人生分からんもんですね、あのままいけばオーケストラでやっていて今頃どうしているんでしょうね、もう定年ですからね。N響の百瀬さんていう方が2級上で山下洋輔と同級生なんですけど、久しぶりに電話いただいて『どうしてる?』っていうから『やってる』って言って。百瀬さんは指揮者になってやってるんですけどね。ドラム叩いてるって人はもういないんじゃないですかね、同級生がついこの間亡くなって。もう一人は癌の手術をやって、私だけです、やってるのは。今年一年できましたので、来年もやってみようかなぁって」拍手!森「そういえばね、山下トリオでやってたとき、そのころ経済的支援も含めてやってくれてたのが大阪のオバハンだったんですよ。なんか、関西テレビかなんかの仕事で、あの頃イレブンPMとかにも出たんですよ。誰かの紹介だったんでしょうね。あれは関西でも藤本義一さんがつくって、こっちでは大橋巨泉さんだったんですけど。そこへ出て、帰りにちょっとした店に寄ったら、『ちょっとやってよ』って音楽の店でしたから、むちゃくちゃやったらえらく気に入ってくれて、毎月呼んでくれたんですよ、大してお客も入らないのに、ギャラもちゃんとくれたんですよ、あるときは有馬温泉とかに連れてってくれてね。もう芸者さんを上げて大騒ぎしてね。お金持ちってそういうことをしてくれるんですね。ええ、そこの店とはずうっとつながりができて、いまだに山下洋輔はその店に行ってるらしいんですよ。ハチっていう店なんですけどね、大阪インタープレイハチって、そこへ行くときに新幹線のなかで作った曲、ハチって曲」思わず後ろを振り向く、ハチにずっと縁のあるオカダトが目をウルウルさせているのと視線が合う。「やっちゃいますよ〜」

ざあっというロールからタカタカッ、タカタカッと短いモチーフが入りその後はフリー、キェ〜と叫びまたモチーフ。ガシャガシャ、ドシャメシャのデュオとなる。うぉぉ〜!この二人のフリー、見応えもあるし盛り上がるし、場内も大興奮!ぱっと目を合わせてモチーフが入り、ドラムソロへ移る、ノブ君肩で大きく息をする。森山さん、コロナで全然叩いてないって良いながらめちゃくちゃ切れの良いドラミング、腕が何本あるんだろう?って感じで。ぱっとタイミングを合わせてまたテーマに入り、スカッと終わる。

森「私の作る曲は大抵二文字なんですよ。『さて』とか『どれ』とか、なんの曲か分かればいいんで、『日本海の夜明け』とかじゃなくてね(笑)」いや、それオッ君の曲じゃないですか!「人の悪口を言うのはやめてしばらく休憩して反省してきます、ありがとうございましたしばらくご歓談下さい」

 
[6956]   管理人      2022/01/02(日) 16:17
 2021年12月28日 Jazz inn Lovely 森山田中デュオ2部その1
 


20:50
2部スタート、森山さんが腕をくるくる回してノブ君の方に差し出す、「どうぞ!」と、笑いが起きる。さざ波のようなピアノのテーマ「浜千鳥」からソロに、いやぁこのデュオ本当に安心感がある。どうノブ君が攻めても受けてたつもり山さん、ノブ君も好きなように弾いてるし、でも森山さんの音も分かってるし。森山ソロへ移る、緻密なソロだ、いやぁ、ロールの細かさが素敵だわ。ノブ君無音になるのを待ってテーマに入る、わあ、この和音の展開素敵だわ。ノブ君上手くまとめたね!

森「今野曲は浜千鳥っていうんですよね。勝沼に音楽は3つくらいしかなかったですね、一つは浪曲と、一つは小学校唱歌。それから演歌ですね、小学校唱歌が好きでした。音楽の時間は多分毎日あったと思うんですけど。歌を歌いながらその歌詞の内容を空想するのが好きでした、『親をたずねて海越えて、月夜の国へ消えてゆく』なんか悲しいんですよね。浜千鳥って鳥なんでしょうけどね、子供心に、おかあさんが居なくなってピイピイ浜辺で探して鳴いているのかなあなんて想像しながら歌っていたんですけど、感傷的な子どもでよく泣きながら歌っていたこともありました。おかしいでしょう?授業中に泣きながら歌っていたら、先生から『なんか家庭的に問題があるんじゃないか』って、母親が言われて困ってましたけどね。ええ、浜千鳥」調べてみたら、作詞した方は早くにお父さんが亡くなって、お母さんは他家に嫁いでしまって両親と離れて育ったということらしいです。

次も田中さんのリクエストで(ノブ君ワハハと笑う)、浜千鳥・・・じゃなくて浜辺の唄。わたしこれも好きなんですよ。あした浜辺をさまよえば、昔のことを思い出すって。良い歌だねぇ。歌詞を思い浮かべたいので、ちょっと田中さん歌ってくれません?歌詞はご存知でしょ?」ノブ「あしたはまべをさまよえば、昔のことぞしのばるる」と歌わずにしゃべる。「矢野顕子みたいに弾きながら歌ってくださいよ。矢野顕子も『いいねぇヴォーカルは』って言ったら『私ピアニストです』って。いいですね、つのひろも歌うまいですもんね。他にドラマーで歌歌う人いますかね」グラディ・テイトが歌ってましたねぇ。「渡辺文男さんが歌ってるのを聞いたことがありますけど。歌は良いよ、うたは。来年から目標にします、レッスンを受けます」ぜひ丸山繁雄ヴォーカルスクールへどうぞ!森「ということで浜辺の唄!」

ノブ君の和音深い。なつかしいなぁ、イントロを1コーラス、タンタンと最初の音を弾いて、森山さんがタイミングを合わせてテーマに入る。聴き入ってしまってペンが止まっている。なつかしいデュオ、明日浜辺をさまよえば、森山さんは本当にリラックスして叩いている、倍テンになる、結構スピーディーだけどこれよりも速くなるとは!うぉぉ〜!で、ドラムソロに突入、メンバーの数に依らずどっちにしろドラマーは叩きっぱなしなんだからしかたないといえ凄いドラミングだ。メロディーが聞こえてくるようなドラムソロ、森山さんは心の中で歌いながら叩いているんだろう。もうこのノブ君と森山さんの阿吽の呼吸は誰にも真似できない世界だと思う。


 
[6957]   管理人      2022/01/02(日) 16:18
 2021年12月28日 Jazz inn Lovely 森山田中デュオ2部その2
 


森「若いときの苦労話はいくらでもあるんですけど、高校時代くらいになると、テレビも見るようになりましたし、ポップスもジャズも聴くようになったんですね。最初に聞いたのはマックスローチだったと思うんですよ。高校の同級生がジャズ喫茶ってところに誘ってくれて、昔の喫茶店って薄暗いんですよね。なんであんなに暗くしてるのか良く分からないんですけど、大人になったような気がしましたね。同級生はタバコなんか吸ってましたけどね。で、マックスローチ聞いて、それからドラマーで言うとフィリー・ジョー・ジョーンズとかその店でよくジャズを聴くようになったんですけどなぜかあまり好きにならなかったですね。だけど一世を風靡したTake 5、あれになってまた聞くようになって、それからジョー・モレロとかのドラマーが好きになって、アパートで新聞紙を広げてワイヤーブラシで練習したのを思い出します。新聞紙を敷くとね、ちょうど『シュックシュック』って音がして具合が良いんですよ、なつかしい高校大学時代でしたね。その頃はやっていたのが中村八大永六輔コンビで、『上を向いて歩こう』とか『こんにちは赤ちゃん』とかヒットを飛ばしたんですよね。中村八大さんもジャズピアニストで、テナーサックスの松本英彦さんとバンドを組んでいたんですよね。永六輔さんと組んで作曲をするようになってからジャズピアニストというより、作曲家というよりヒットメーカーになりましたね。あの頃の良い曲たくさんありましたけど、遠くへ行きたいなんて好きでしたね。『知らない街を歩いてみたい、どこか遠くへ行きたい』」と口ずさむ。「どうも上手く歌えないなぁ〜」

ノブ君が弾き始める、暗い感じのイントロ。なんの曲だろう、っていう感じからきれいに展開していく。あの曲になるんだろうなと判りながらもモチーフを作っていく。この展開ノブ君らしい、いやこの二人ならノブ君好き放題できるね、あ、森山さんでなくても好き放題してるのかな?森山さんはマレットでリズムパターンを。上手く森山さんへソロを渡す。いやぁ、このブラシソロ圧巻!ブラシソロ好きなんだけど、大変って聞いてるからちょっと心配になっちゃうくらい。おお、今回はノブ君森山さんが叩いているうちからすっとテーマに戻れたね、偉いエラい!

森「どのくらいの頻度で演奏なさっているんですか?」ノブ「今月は多かったです、24回ほど」森「えっ!24回!そうすると頭の中はジャズばっかりですね」ノブ「前は飲み過ぎちゃって調子悪くなって」森「じゃあ今は飲んでる暇ないですね」ノブ「気をつけてます」森「音楽やっていないときも曲を作ったり?」ノブ「そういうゆとりは全然ないです」森「音楽は仕事でやってるから気が休まる暇がないでしょ?新曲もあったりすると打ち合わせもあったり。ゆっくりしているときがないんだったらお酒飲まずに何してるんですか」ノブ「銭湯が好きなんです」森「銭湯!」ノブ「お風呂入って、お酒飲むってのが好きなんです。だから横浜中の銭湯にあちこち行ってます」森「横丁のおじいさんみたいにタオル掛けてヘイっと」なんか落語が始まっちゃったぞ?森「暑いにつけ寒いにつけ酒で、いいご趣味ですね。私はこのところお酒はあまり飲めなくなっちゃってね、いま0.5%ってビールが出てきてていいんですよ。あれ重宝してるんですよ。0.5%ってないも同然で、10本飲んだって5%」えっ!森「あれでもね、気分ですかね、あれ飲むと酔ったような気がするんですよ。不思議なもんで。あとはまぁ、たまにですけど寝る前に少し梅酒を飲むくらいで。どうしてでしょうね、止めてるわけでもないんですけど。酔うってのがいやになっちゃってね。なんでしょうね、酔うために飲むんでしょ、お酒って」ノブ「そうなりますね」森「昔はバーとかに行ってもカウンターで3杯くらいのんでからボトル持って氷持って銭湯へ行くっていう、とにかく酔いたかったんですけどね。遺伝ですね、父親がそうでしたから。ほっときゃいいんですよ、飲んで心配するのも心配、飲まないで心配するのも心配。ええ、しょうがないからジャズでもやろうか、今日はジャズをやっちゃいますよぉ!」


 
[6958]   管理人      2022/01/02(日) 16:19
 Re:2021年12月28日 Jazz inn Lovely 森山田中デュオ2部その3
 


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もう抱腹絶倒のMCからいきなりサンライズに。デュオ全開。ベースがいたら、ホーンがいたらともちろん思うけど、いやぁ、この2人の出す世界、誰にももちろん真似できない。森山さんの左腕の動きがかっこい、もう幸せ。今日のここでのこの演奏、聴いていられたことだけで幸せだこのスネアの響き。あれここでテンポ崩す?お茶目なというかおちゃらけドラムを入れる余裕。いやすごいわ、キャー!と叫びたくなる、すごい!胸にくる、迫る。

(ここからのMCは録音できていなくて、メモからのみです)
森「これも私がよく歌っていた曲です、見上げてご覧夜の星を」ノブ君のキラキラした音、こんなサウンドを一瞬でも出せたらなぁ・・・和音だけじゃなくて短音でも煌めいている、ふんわりしたイントロ。いやぁ、なんだろうこの深い音と展開。二人の息がぴったり、森山さんもやり易いだろうなぁ。チリチリ、ハイハットとバスドラ、ノブ君の深い音とマッチしてすうっと消えていくエンディング。みんな息を呑んで聞いている、そして終わった後に大きな拍手。

本当に充実したライブだった、だから無理なアンコールをだれもしない。何度もアンコールがあれば良いってもんじゃない、深く深く満足。明日は佐藤君が加わる、またどういう展開になるか楽しみだ!


以下は浜千鳥 の歌詞です
青い月夜の浜辺には

親を探して鳴く鳥が

波の国から生まれ出る

濡れた翼の銀の色

夜鳴く鳥の悲しさは
親をたずねて海越えて
月夜の国へ消えてゆく
銀の翼の浜千鳥


 
[6973]   YAM      2022/01/04(火) 20:40
 Re:2021年12月28日 Jazz inn Lovely 森山田中デュオ1部その1
 


二人のDUOは、もう円熟の領域ですね。



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